気まぐれ日記
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2005年09月01日(木) ブログ、失敗

 と言うほどじゃないんですが、細かいことをぐだぐだやった割に、その半分も直されずに出てきたので、ちょっとむかっ腹が立ち、今日はいい、やめてやる! ということになりました。いえ、自分が悪いのです。はい。

 井村、美紗について去年の読んだら、井村は井上と同じくらいで呼び捨てで呼んでいた。梶元は美幸と知り合いだった。ということが判明。
 一年も経つと細かいこと忘れるんだよ。


 井上は手土産に漫画本を持って見舞いに来た。
 「夏目さんはお菓子食べないからね。これ、うちの妻の最新刊」
 「ありがと、井上さん。いや、ホント。退屈で退屈で」
 「いや、でもよかった。元気そうで」
 「そう、見えるかな」
 「見えるよ」
 「セリナはよくやってる?」
 「ああ、もちろん。子供たちの機嫌を取れてよくやっているよ。本当は僕や妻がやらなきゃならないことをね、やってくれているんだ。助かっているよ」
 「そう」
 「夏目さん、退院したら僕の家で快気祝いしましょう。妻も賛成していてね、お礼を兼ねてやりたいんだ」
 「お礼って、セリナを預けているのに……」
 「そのセリナがよくやっていてくれるからなんだ。セリナが優しいのは、あなたのおかげなんですよ、夏目さん」
 「そうか、セリナが……。そういえば井上さん、今日は早いですね」
 「しばらく休みが取れなくて、今日は早く追い出されたんだ。今日は息子と娘で食事にでも行こうと思っている。家族サービスできなくてね」
 「じゃあ、早く行ってあげてください。俺といつまでも話するこなんかないでしょ?」
 井上がそわそわしているのを夏目は気づいていた。
 「そんな、夏目さん。まいったなー」
 「井上さん、お子さんたちと遊びに行くのを楽しみにしているんでしょ?」
 「うん、まあね」
 「俺のことはいいよ。セリナには元気だって伝えてくれれば」
 「ありがと、夏目さん。あなたは、やっぱり優しい人だ」
 井上はその後少ししてから病室を出て行った。
 夏目はまた静かになった病室を見回す。昨日の夜いなくなった患者のベッド、その他の患者。見舞いに来る人。彼は孤独なような気がした。だが、ベッドには小さな妖精が何人かいる。
 「退院、出きるのかな……」
 彼には、不安があった。


草うららか |MAIL

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