気まぐれ日記
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盆が過ぎたら、この暑さも落ち着くだろうと。去年は例外だけど。
鈴木千太朗と斉藤直行と上田明と黒岩淳一(は今日出る予定) も、つらつらと書いた日記帳で登場。上田は出たことあったか、エンピツで? ようするに、どうでもいいクラスメイトを作りたかったのですが、田学の生徒はまず変人が多いので、それに負けるには負けるけど個性はぞろいです。上田と黒岩は先生です。
リストに残っているのは……。今日中にそろえなければ間に合わない。 「田中玲子先輩!」 「なに?」 「このツアーに参加してください」 「え、で、メンバーに岡崎秀介は?」 「ええ、多分部長さんがつれてくると思います」 「わかりました。行きましょう」 そんなわけで、あっさりOK。次、引率先生。人数が多いので、二人は必要だ。それも、リストに載っている。高等部保険医の上田。体育教師黒岩である。 「そういうわけなんです、先生」 「あー、リスト見せてみい」 上田はそのリストを見る。 「いーよ。どっちにしろめんどう見なきゃなんないし」 「え?」 「俺、オカ研の顧問だからな」 「あの、先生。黒岩先生もリストに入っているんだけど……」 「へえ、淳一が。へえー」 「あの、先生?」 上田がにたぁと笑う。洋がちょっと引いた。 「淳一とは幼馴染なんだ。あいつ、怖いのが苦手だからな……、俺から誘うから安心しろ」 「は、はあ」 そういうわけで、全員コンプリート。 「うんうん、さすが柘植君だ」 「つーか、先輩。皆いもづるでついてきたんですよ。もしかして、知っていたんですか?」 「ふっ、田学に小学校から通えばおのずとわかるぜ」 中等部から入った洋にはよくわからなかったが、とにかくミステリーツアーなるものは、あさってミーティングが行われる。
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