気まぐれ日記
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2005年08月07日(日) |
エロ本を買うがごとく |
同人アンソロジー本を買うのが恥ずかしかった。それにしても、ジャンプ系は何故あんなにアンソロ出しているだろうか? 著作者の意見とか聞かないのだろうか? それともやはり人気のバロメーター的なもんがあるんか? まあ買っちゃったもんだからいいけれど、たくさんありすぎるとどれがどうなのかさっぱりわからん。ちょっと分別して欲しい。(ゴミじゃないって)
洋は、あることに気づいた。 今まで、ノーと言った人はいない。芋づる形式で、づるづるとリスト内の人がくっついてくる。 「まさか、全部つながっていたりして」 そう、思わざるを得なかった。 今日のターゲットは、田学一無口な男、河上空也の名前もある。 「ああ、この人は……」 どこのつながりもなさそうだな……。 聞くところによると、空也はいつも視聴覚室にいるという。この田学の視聴覚室はいろいろな設備が整っており……ようするにミニ映画館を楽しめるのだ。 視聴覚室をノックしても返事はない。もしかしていないのかと思って開けてみる。 「ぎぃいいやああわあああああ!」 「ひぃっ!」 戸を開けたとたん、酷い悲鳴が洋を襲った。教室は暗い。空也が立ち上がり、電気をつけた。 「誰?」 彼は映画(ホラー)を見ていた。戸を開けたとき、悲鳴がスピーカーから流れたのだ。許可があれば田学の生徒はここを使える。彼は贅沢にもそれを使っていた。 「河上先輩、俺、一年の柘植洋っていいます。じつはかくかくしかじか」 「ふーん」 興味なさそうだった。 「行こうよ、河上」 そんな声がする。良介である。昨日は部室に居たのだが、今日は映画だ。ホラーな内容もなんとなくわかる。 「ほら、だってあの山川だぜ。可哀相だろ」 「……」 「なんだよ、俺が部長だっていう方が可哀相だって?」 空也がこっくりとうなずく。 「とにかく、柘植君への返事は?」 「わかった」 「わかっただけじゃ、わからないって」 「行く」 「よし、決まり。じゃあ、柘植君山川によろしく」 そんなこんなで次は、剣道部の女主将倉本綾名。 「へえ、山川君が? それって良介も入ってるんでしょ? いいわよ」 「あの、すいません。鈴木千太朗っていう人と斉藤直行っていう人も入れたいんですけど」 「へえ、あいつらも入ってんだ。いいわよ」 「ありがとうございます」 「ところで、君、探偵事務所なんですってね? 良介の浮気調査、一回タダでやってくれないかしら、いつでもいいけど」 「わかりました……」 何かと、探偵事務所がかかってくる。家は大事か? そんな思いをしながら、洋は次へと向かった。
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