気まぐれ日記
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これで最後であって欲しいと思う。 献立作成。栄養士であるのに、もうこれを作るのが嫌で嫌でたまらず(無論、それだけでないけど)仕事辞めると三ヶ月はほざいている。 今度は、献立作らなくていい栄養士か、別の仕事したい。
塔 二十三階
二十三階への階段は上りの一方通行……エスカレーターだった。そして、その脇に、男が一人たたずんでいる。 燕尾服のシルクハットといういでたちは違和感を覚えた。 「この先にアシュラがいます。気をつけてください」 と、男はにっこりと笑った。 「あんたは?」 しかし、男は答えない。 「アシュラの手前では特に気をつけてください。いいですね」 男はダノたちをエスカレーターに乗せて見送る。そして、彼らは二十三階にたどり着いた。 「ここが、最上階か」 奥へ進むと床に魔方陣のような描かれたところがあり、その先にアシュラが玉座に座っている。そして、更にその先に扉があった。 アシュラの玉座に走って向かった。 が、体ががくんと下がる。魔方陣が描かれた床がぱっかりと割れて、ダノたちは落ちていった。 「あいててて……」 「ったー!」 「ちくしょー!」 そこは、二十二階だった。 そして、あのシルクハットの男がにやにやと笑っている。 「だから気をつけてと言ったのに」 「落とし穴があるってちゃんと言ってよね」 タジュトが憤慨する。 「すまないね。でも、アシュラの前のトラップは何になるのか予測できないのだよ」 「おい、あんた、詳しいな」 ダノが言う。 「まあ、職業柄。占い師みたいなものさ。でも、そろそろ私もここが嫌になったよ。ちっとも客なんかこないし、ワイトたちに未来はないしね。じゃあ、がんばってくれたまえ」 男はドアを組み立て、それを開いた。手を振りながらドアをくぐって消えた。 「な、なんだ。あのドア」 「あれは行ったことのあるところへいけるアイテムよ。普通にお店で打っていることがあるわ」 「冗談だろ」 「お兄ちゃん、知らないの? ホントだよ」 ダノは馬鹿にされたような感覚に陥った。 「兄貴、気を取り直して、アシュラやっちまいましょ」 「そうだな」
今度は魔方陣を踏まないようにアシュラの前まで行った。 「玄武、青龍、白虎、朱雀……奴らは決して弱い部下でなかった」 六本の腕を持つアシュラはダノたちを順番に見ている。 「だから四天王として各階の世界に配置して支配させたのだが……。ダノと言ったな、私と取引をせぬか?」 「取引?」 アシュラの提案に少し困惑したが、平静を保つようにする。 「そうだ。奴ら四天王の代わりにお前たちそれぞれがあれらの世界を支配する。どうだ? 好きな世界を好きにしていいのだぞ」 「それは、結局あなたが私たちを支配すると言うことなのですね」 「俺は世界なんてどうでもいいんだ。兄貴に尽くせれば」 「本当はなんか裏があるんじゃないの? あたしたちをばらばらにして戦力を奪うのね。そこをどっかんやるつもりでしょ?」 「あいにく、俺たちは支配する、されるが嫌いなんでね」 アシュラが大きく笑う。その後で、声が怒りに変わった。 「ふん、おとなしく応じれば楽に死ねたものを!」 「やっぱり、あたしたちをやろうとしていたのね!」 「じっくり苦痛を味あわせてやる! そして、死ねい!」 アシュラが玉座を蹴り上げる。そして、襲い掛かった。
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