気まぐれ日記
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2005年06月21日(火) |
辞めたいのに、辞められない |
辞表出して一ヶ月と十日。面接日六月一日。それ以降、受ける人来ない。 本当に不況で仕事のない日本なのだろうか、と。
人のことは全く言えません。正社員で働いている身の癖に責任押し付けられるのが嫌だから気楽なパート勤めをしたい気持ちでいっぱいな私なので。 でもそれだけじゃないから辞めると決めたのですが。 やる気もないのに、「仕事せい」と言われてもねえ。本来ならとっくに辞められるはずなのに……。
「うっしゃー、はっやーい!」 タジュトはご機嫌である。しかし、シルアは恐怖で固まっていた。 「まずは、どこへ行けばいいんだ?」 「町で聞いたんだけど、隠れ里があるみたいだよ」 「よし、そこだ。で、どこにあるんだ?」 「わかんないよ。だから、隠れ里なんだよ」 「……」 「隠れ里は雲の中に隠れているらしいわ。雲の中を探せばいいのよ」 シルアの助言で一行の行き先は雲の中となった。彼女はそれを後悔した。前が見えず、真っ白な中を闇雲に走る羽目になったのだから。 「ないな……」 空は広い。方向感覚を失う。 「ここ、どこ? あの浮遊城からどの位置になるの?」 「うう……」 「ダノさん、あの雲……。さっきから動かないわ」 北西に見える小さな雲を指してシルアは言った。ダノはその雲に入った。 「本当に雲の中に町がある」 町は霧状にガスがかかっている。まず表からは町があるようには見えない。 「おや、お前さんがたは? 白虎の手のものか? ここには奴が探しているものはないぞ」 町の老人が話しかけてきた。 「いや、俺たちは塔から来たんだ。あんたらに危害を加えるつもりはない」 「なんだ、そうか。で、ここには何用だ?」 「ジャンヌっていう女を探している」 「やれやれ、封印のことか」 封印? と聞きかけたがシルアが抑えた。ここからはシルアが受け答えする。 「この町は……レジスタンスの隠れ家だったの?」 「そうだ。だったのだ。今はもうほとんど残っておらん。この場所も割れている。シャルルの娘たちはこの町から逃がしたが……」 「シャルルの娘って?」 「ジャンヌとミレイユのことだ。あの双子にはクリスタルを得る秘密がある。白虎に取られるよりは、お前たちにやる方がいいだろう」 「クリスタルに力があるの?」 「そうだとも。あれは全てを得る力の元だ。神にすらなれるだろう。それならば、塔の扉を開くために使う魔界塔士にくれてやる方がましだ」 「魔界塔士……?」 「あの塔は魔界だ。その頂上を目指して登る馬鹿は塔士だ。今度誰かにそう名乗ればよいだろう。ジャンヌならここから南東の広い雲海の真ん中あたりの森の中に隠れているだろう。お前さん方、信じてるぞ」 「わかったよ、じいさん。ジャンヌを見つけたら必ず助けるよ」 雲の中の隠れ家を出て、三人は早速教えられたところへ向かった。
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