気まぐれ日記
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書きました。今更だけど。 簡単に、簡潔に。自分が悪い部分もあるからね。 母の日には、バラの花を贈りました。皆カーネーション贈ってるからね。
温泉は数多くあるが、ここは世界でも最大といわれる温泉郷だった。そんなところに、バルクたちはやってきた。 「まさか、こんなことでここへ来ることになろうとはのう」 「全く、お前は……人間の歳じゃ十五じゃなかったか?」 「でも、いいじゃない温泉大好き」 「バルクもちょうど良かろう。最近腰がどうとか言っておっただろう」 「俺の腰はたいしたことはねえの。お前の神経痛の方が重症だ」 「ねえねえ、どこの宿にする? 客室に露天風呂ついてるのもあるよ」 ルイがどこからか持ってきたパンフレットを開いて、指差した。 「そこはいかん。高い」 「飯のうめえとこがいいよな」 「レディースプランっていうのもある」 とにかく、彼らは適当な宿(一番安いやつ)を選んだ。 「ゆっくり旅の疲れを取ってください」 部屋に案内されて彼はくつろぎ始めた。旅をするものは、休めるときに休む。だが、アニムは荷物を置いて立ち上がっている。 「ちょっと露店登録をしてくる」 「なんだよ、今日くらい休めよ。神経痛にさわらねえか?」 「そーよ。アニムの占いなんて、当たるも八卦当たらぬも八卦のハッタリじゃない」 「本当のこといわれると腹が立つのう。しかし、露店登録は前の日が鉄則なのだ。こればかりは譲れん」 「へいへい、行ってらっしゃい」 バルクはもとよりあまり期待してなかったため、手で払うとベッドにごろっと横になった。 「バルクは昼寝?」 「ああ、疲れた身体で入るなってよく言われるんだ」 あくびをしながら答えて、やがていびきをかき始めた。ルイは手持ちぶたさで落ち着かずにいた。自分も昼寝しようかと思ったが、あいにく眠くない。仕方がなく、周りにあるみやげ物売り場に向かうことにした。 適当に回っていると、アニムがこちらに向かってきた。 「お、ルイ。土産か?」 「うん。見るだけだけど。登録終わったの?」 「まあな。これから一風呂浴びようかと思っているのだが」 「そう、じゃああたしも、そろそろ」 宿に戻って、風呂道具を借り、露天風呂に向かう。ルイが第一条件として頑として譲らなかったので、「露天風呂で一番安い宿」となった。 「じゃ、アニム。後でね」 「おう」 当然ながら、男湯と女湯は別れている。ルイはうきうき気分で露天風呂に入った。 アニムはそばにある張り紙を見ながら温泉につかっている。 『効能:肩こり 神経痛 頭痛 冷え性 産後の冷え性 打ち身 軽いや けど にきび ストレス 呪術による身体のしびれ 魔力の損失による倦怠感 春による眠気』 「……腰痛がないのう」 しかし、アニムは気にせずゆったりと湯に身体を預けていた。 しばらくして、そろそろ上がろうとしたとき 「いやあああ!」 悲鳴だった。聞き覚えある悲鳴。声の主はルイだ。 「どうした、ルイ!?」 「アニム、ごめんあがってきて」 アニムは急いで湯から這い出て、着替えて浴場から出てきた。すでにルイは出てきていた。他の女性客も。 被害者はルイだけではないようだ。 「どうしたのだ、一体」 「下着泥棒よ」 ルイが、アニムに耳打ちする。 「下着泥棒か……あんまりいい賞金はでんのう」 「でも、立派なウォンテッド対象よ」 やれやれ、とアニムは思いながら犯人を捜すことにした。しかし、他の女性客もまた、ウォンテッダーがいて、犯人を捕まえようと意気込んでいた。(続く)
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