気まぐれ日記
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旅行に行ってきます。次の更新は六日。三日分書くつもり。
「仕立て上げられたと言うより、容疑者にされたな」 「どっちにしろ迷惑だ」 べグゼッドが握り締める手の中にその新聞はある。すでに握りつぶれている。そのまま床にたたきつけるのではないかとグオンは思った。その時は、新聞に八つ当たりはみっともないと諭すだろう。しかし、彼はそれをしなかった。代わりに新聞をねじり始めた。 「しかし、王族の名をダシにするのは問題だな」 「まあね」 貴族なら、なんでも構わない。相手によっては開き直るものもいる。しかし、王族の名は勝手に使うことは出来ないことになっている。ましてや、殺人犯にするなどはもってのほかだ。その記者は城を通して呼び出される。しかし、それはあくまで国王の目に入ったときである。最上のゴシップ紙をマジメに目を通す国王はいない。 「まあ、誰も本気で取らないだろうね」 もうねじることが出来なくなって棒状になったその新聞でべグゼッドは肩を叩いた。 「そうだな。しかし、民衆と言うのは特に王族のスキャンダルに面白がるだろう。身構えていた方がいいかもな」 真面目な顔でグオンは言う。 「グオン、最初と言ってること違う」
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