気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2005年02月23日(水) どこまで行ったっけ

 あーもー、どうでもいいやって感じではじめます。


 拓馬は自宅に戻り、タバコを吸った。夕方のことである。十二時まで時間は長い。彼は吸いながら考えていた。
 何故、道子はさらわれた。続いて洋も。そして、何故パグを放さなければならないのか。
 考えついた結論は、犯人は何も考えていないだろうというものだった。つまり、犯人はその時の思いつきで洋を誘拐し、わざわざ夜中の十二時に一人で来いと言ってきたのだ。
 「ふだけた奴だ……」
 だからといって、家族を誘拐されたらいい迷惑だ。

 その頃、道子はとある場所に閉じ込められていた。妙な文を書かされたりして彼女はどうにかして、ここから抜け出そうと考えていた矢先、洋が加わった。
 「洋、あなたも捕まったの?」
 「母さん、無事だったんだ。よかった」
 「お父さんは?」
 「母さんが誘拐されたから、一応警察に届けにいったけど……でも、あの人にはお見通しらしくて、警察署に電話してたよ」
 「そう……とにかく、ここから脱出しないとね」
 ドアには鍵がかかっている。窓は小さく出るには無理だった。
 「こんなとこから出るのは無理だよな」
 「うーん……私はもう限界まで来てるんだけど」
 道子が困り顔で言う。
 「何が?」
 「とにかく、早く出たいわね」
 その時、ノックが鳴った。
 「はいるわよ」
 入ってきたのは大柄でたくましいといった女性だった。不釣合いなメガネをかけている。そして、道子と洋を誘拐した張本人だった。
 「あなたが、どういうおつもりで私たちを誘拐したのかわかりませんが……」
 「まあまあ、とにかくおなか空きませんこと? 軽食をご用意したの。お食べになって」
 と、ピンク色のランチボックスを差し出した。
 「そんなことよりも」
 と、道子はボックスを受け取って洋に渡す。
 「何かしら?」
 と、女性はたじろいだ。道子が真剣に見つめているからだ。
 「お手洗いはどこかしら」


草うららか |MAIL

My追加