気まぐれ日記
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今年は、妹と二人で過ごします。妹はドラクエやってます。(笑) はなまるで見たチキンがおいしそうだったんで、それ作ってみようと思います。 で、今日はクリスマスってことなんで、ウォンテッダーをちょっとやめて違うことをやります。前編、後編ということで。
「クリスマスというのは……」 岡崎良介、オカルト研究部部長。田中学院高等部二年で、学内で一、二を争う変人だった。 「だから、クリスマスの由来その他はもういいですの! あなたにお願いしたいのは、優介さんに伝えて欲しいからですの!」 そう怒鳴ったのは、田中玲子。この学院の理事長の娘である。 「こうして、わたくしがじきじきこんな辺鄙な部室に足を運んだのは、信じられないけれどあなたが優介さんの弟だからなのよ」 「はあ」 気のない返事を良介はする。今日はクリスマスイヴということもあり、二人の部員、東可奈と高山貴乃は自由とした。貴乃は同じクラスの野田晴仁をクリスマスストーカーするために意気込んでいて、可奈は黒ミサ出席のために鶏十羽を絞めるなければならないと忙しそうにしていたので、自由と聞くとそそくさと帰っていった。 「じゃあ、秀兄貴のとこ行けば?」 「秀介はあのバカがとりついているからダメなのよ」 「ふうん。今日がそんな特殊には思えないけどね。で、兄貴になんて伝えるんだ?」 「わ、わたくしが、クリスマスパーティを開くのでご招待したいと……」 玲子がガラにもなく、ちいさく上ずった声で言った。 「それだけ?」 「ええ、明日夜六時にわたくしの家までお願いします、と」 「わかったよ、玲子先輩」 「あ、ありがとう」 そこへ、タイミングよく倉本綾名が入ってきた。 「良介、話し終わった?」 「ああ、今ね」 「ねーねー、良介。今日クリスマスイヴだから、トンデン軒でクリスマスフェア実施中でラーメン二割引なのよ」 「へえ、じゃあ行こうか」 「それでね、三軒隣のケーキ屋で食べ放題やってんの」 「どっちに行きたい?」 「両方」 「よし、じゃあもうでるか」 「うん」 この二人は、田学の七不思議に入るカップルだった。 「何よ、クリスマスが特殊じゃないってよく言うわね!」 玲子の怒鳴り声は無視された。
トンデン軒。田中学院の近所にあるラーメン屋である。ここにはよく田学の生徒が集まるので経営は潤っている。そしてなぜか生徒のことを教師よりも知っている屯田麺造が運営している。 「こんにちわ〜」 「お、綾名ちゃん、良ちゃん。今日も元気だねえ。でも、「こんにちは」であって「こんにちわ」じゃないんだよ」 「ごめんなさーい。以後気をつけますって、おじさんったらもー。あたし、味噌ラーメン大盛り、チャーシュー三倍で」 「今日は少ないねー」 「うん、だってケーキバイキングあるから」 「なーるほど。さすがにおじさんはケーキは作らないからなー。良ちゃんは?」 「塩バターで」 「はいよ」 「ねえ、おじさん。ちょっと異様なんだけど」 「ああ、あまり気にしないで」 異様なのは、店の奥の一角。そこには四人席で二人が座っている。中野春季と岡崎秀介だった。暗い……。 「秀兄貴、何やってるわけ?」 「ラーメン食ってたら、こいつがいきなり座ってきて……抜け出したい」 だけど、春季がにらんで放さないらしい。 「なに? クリスマスを一緒に過ごしたいからじゃないの?」 と、軽く綾名は言った。 「さいわい、子供が出来るわけでなし、一晩ぐらい付き合ってやったら?なんだか、ココまで来るとかわいそうな気がするし」 「おい、良介。彼女の教育ちゃんとしろ。かわいそうなのか?」 「兄貴の方がかわいそうな気がしないでもないけど、でも人に愛されるって素敵なことだと思うよ」 「冗談じゃねえ……」 「なら、ちゃあんと断んなさい」 「ああ、そうしてるさ。いいか、春季。俺はおめえとなんか付き合う気もましてや、一晩たりとも付き合う気はねえからな」 「……」 「気持ち悪ーい。泣き出しちゃったよ」 「俺が知るか。ラーメン食べたから帰る」 そう言って、秀介は店から出た。 「綾名ちゃん、先にいいかい?」 と、麺造。 「ええ、構わないけど」 「ほら、春ちゃん」 麺造が肩を優しくたたき、ラーメンを差し出す。 「失恋は辛いなあ」 「あうう……」 「うわあ、鼻水入ったよー」 二人はこれ以上春季を見るのをやめ、そそくさとラーメン食べて帰った。
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