気まぐれ日記
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2004年12月20日(月) 思い違い、カン違い

 昔、青春アドベンチャーで聞いた「レッドレイン」という話。最近ブックオフにてその本を見つけたら、作者が思っていた人と全く別の人だった。(笑)ラジオドラマやっているとき、よく聞いてなかったんだなあ……。

 ヘネシーは剣を抜いてまっすぐに立つ。だらりと腕を下げる。
 「何をなさるの?」
 と、マルアニア。
 「少し、訓練をさせてもらう。危ないから下がって」
 「まあ、やはり訓練は毎日必要なのですね。拝見していてもよろしいかしら」
 「構わない。ただ、もう少し下がって」
 マルアニアは興味津々で、ヘネシーの言葉に応じた。剣の切っ先は地面についていて、腕も楽にしている。実際、彼女の剣は大剣でかなり重い。それを片手で持ち上げるのは、歴代のビアソーイダ王族の特徴でもある。
 目の前に、敵がいるように……。
 妹のフレクアは、実にうまいんだがな……。
 ヘネシーはそれが苦手だった。何故なら、想像通り敵が動くわけではないからだ。
 それでも、剣を振り上げた。想像なんてものは想像でしかない、と思うとばかばかしくなるのだが、実際フレクアはそうして強くなっているのだ。ゆっくりとだが確実に。
 一通り素振りをしたが、あまりぱっとしない。不満足だったがもう剣を想像で振るう気がしなかった。
 「いまいちだな」
 「ここでは、だめですの? 見ていてとても楽しかったですが」
 「そうか?」
 「ええ。踊っているかのようでした」
 剣術を見たことのないマニアニアには楽しかったらしい。
 「そういえば、大盗賊の若頭シトロンをご存知ですか?」
 「知らんが」
 「彼に剣を持たせれば無敵とかと聞きます。まあ、世間の噂話ですけどね。さあ、お茶にしましょう。喉が渇いたでしょ?」
 彼女は、そう言ってお茶をする準備をするため屋敷に入っていった。
 「大盗賊か……」
 ヘネシーは、少し興味を持った。そういわれてしまえば一度手合わせしてみたくなる彼女だった。


草うららか |MAIL

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