気まぐれ日記
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の、ですが(今朝4時起き)、今寝てもどうしようもないので、がんばります。
村から一時間ほど歩いた山はそれほど高い山ではない。とてもドラゴンが住んでいるような気配はない。ふもとまで村長を従えていた男二人が無言で案内した。山からは、二人で行けと言ってその場で野営の準備をした。二人をここで待つという。 バルクたちは怪しみながらも山を登っていった。山登りも中間に差し掛かった頃、アニムが声を掛けた。 「なあ、バルク」 「何だ?」 返事をして、はっと思った。もちろん遅い。バルクは、どう説明しようかあたふたした。しかし、アニムはくつくつと笑って言った。 「やっぱりそうか。はははっ!」 さっきまでの不機嫌はどこかへ行ってしまったようだ。腹を抱えて笑う。 「何から何まで同じで、別人と言うことはないと思っていたよ。やっぱりバルクなんだな」 「アニム、お前……。いつから気づいた?」 「最初の方から」 アニムはまだ笑っていた。 「でも、何故、ここにいる? もしかして、あの時のことか? 時間障害がどうとかの? 六十年以上も前のことだから思い出すのに苦労したよ」 「あー、その通りだ」 更にアニムは大笑いする。近くにとまっていた鳥が驚いて飛び去った。笑いがおさまるのを待ってバルクは話しかけた。 「その時間障害のせいでここいいるんだ、俺は。どうしたら戻れる?」 「知らんよ、そんなこと。お前は、全くそのことについてしゃべらなかったんだからな」 「そうか……。それと、なんだよ。六十年も立つと口調も変わるのか?」 「お前が死に際に、かっこ悪いからやめれと、言ったんだ」 「そうか……。でも、さっき戻ってなかったか?」 「たまに、戻るんだ。しかし、バルク」 「なんだ?」 「会えてうれしい」 「なんだよ、気持ち悪りいな」 とは言ったものの、そう言われて悪い気はしなかった。
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