気まぐれ日記
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明日は雪になるそうです。多分。やめてくれ。
「まずは、自己紹介。あたしは、ブルーア」 「俺はロージュ」 「グオンです」 「ロージュにグオンね。よろしく」 ブルーアがわざとらしく咳払いをして、「じゃあ、本題にはいるわね」という。 「旅をしてる最中、路銀が尽きたの」 「それだけ?」 「うーん、それだけ」 「あんた、馬鹿か」 「失礼ね。そうよ、あの時お金落とさなければ……」 ブルーアの言葉が止まった。しまったという顔をする。 「なんだ、お金を落としたのか」 「……何よ?」 「なんで、最初からそう言わなかったんだ?」 「だって、なんか落としたって恥ずかしいじゃない」 「素直じゃないなあ」 グオンはにやにやとロージュを見た。それに気づき彼はそっぽを向いた。 「とにかく、あんたの財布を探してやる。グオン、あんたもそうするんだろ」 グオンが黙ってうなずく。 「ありがとう! なんだかとってもお人よし……じゃなかった。いい人に出会ったわ」 ブルーアが手をたたいて喜んだ。 「で、この国に入るとき、どこから入ったんだ? それと、それまでの道筋とどの辺まで財布があったのかを教えてくれないと検討がつかない」 「難しいこと言うわね……。えーと、港から入ったのよ。で、船から下りたときにはお財布があったの。で、市場に入ったときはすごく人で混んでいたんだけど……」 「ブルーア嬢、もしかしたら、すられたかもしれないですね」 「すられた? スリに……。いやーんどうしよう。あの財布気に入ってたのに……」 「待てよ、まだそうと決まったわけじゃないだろ。グオンも憶測で言うなよ」 ロージュが立ち上がって、市場の方へ向かった。 「まだ、落ちているかもしれないだろ」
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