気まぐれ日記
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2004年11月09日(火) 変えませんでした。

 携帯電話のこと。自作曲を作る機能が、結局同じなのでやめました。しかも、どんどん後退しているようなんで、次に変えようと思っても自作曲機能がなかったりして。

 彼女の人生は戻った。戻りすぎだった。
 朝食が済むと、メイドに連れられ、風呂に入れられドレスを着せられた。 そういえば、この頃の姉さまは、どうしていたんだっけ?
 廊下を歩いていて、思った。思っていたらむっつり顔の十歳くらいの少女がすたすたと横切っていった。
 「姉さま」
 思わずフレクアが呼んだ。姉のその姿はどこかかわいらしかったし、姉らしい姿だった。
 「何、フレクア?」
 ふわりとドレスのすそをひるがえして、ヘネシーは振り向いた。
 「姉さまのドレス、すてきです」
 「私はちっとも、そう思わない」
 そして、またすたすたと先を行ってしまった。フレクアは笑いをこらえた。
 お客というのが、フォーランズのイーリスということが分かったのは彼の顔を見た時だった。彼もやはりむっつりとした顔をしている。重々しい窮屈な服を着せられていた。
 「初めまして、イーリス。ビアソーイダにようこそ」
 このころからイーリスは無口で、こくんとうなずいただけだった。代わりにあのグオンが挨拶している。
 父上とグオンが長々と話をしているうちにイーリスはふらりといなくなった。気づくとヘネシーもいない。
 「おや、ヘネシーは……。フレクア知らんか?」
 フレクアは首を振った。
 「そうだろうな。あいつは、部屋から抜け出す天才だからな」
 「それは奇遇ですね。イーリスもいつの間にかいなくなっている天才です」
 お互いそれで笑いあった。笑い事ではないと思うのだが。
 「では、かわいらしい姫君。挨拶が遅れましたが、フォーランズに使えているグオン=サルガリードです」
 フレクアの手をとってキスをする。彼女はぞわーとする感覚をこらえていた。
 「ところで、姫君。あなたはだいぶ長い人生を走ってきたようですね」
 グオンはにっこりと笑ってフレクアだけに聞こえるくらいの声で言った。
彼女が、驚く前に彼は続ける。
 「お疲れでしょう。だから、元の世界に戻します。いいですね、ゆっくりと数を三つ数えてください」
 グオンは言い終わると、今度はフレクアの母に挨拶している。その内容は、以下略。彼女は、言われたとおり、やって見ることにした。
 「いち……に……」
 そして、
 「さんっ!」
 
 目の前の視界が遠くなる。そして、見えなくなった。その見えなくなる前、フレクアの幼い姿が、こちらを見たようなきがした。さよなら、といっているようだった。

                   フレクアの章 了


草うららか |MAIL

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