気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2004年10月16日(土) ケーキバイキング

 ちょっと楽しみにしていたケーキバイキング。それが、本日だけで6千人の客が来た。明日は日曜日。それよりも人がやってくるかもしれない。それならケーキ屋さんでケーキを買って食べた方がよいと、家族会議(ものの数分)で決まった。

 「本当に魔族を切れるのか?」
 ヘネシーも魔族を切ることは出来る。もしかしてビアソーイダの血筋かもしれない。
 「ああ、信じがたいことに」
 カシスは苦笑いで答える。
 「魔族を切れるのはティママンの剣だけなんだ。でも、あの人は普通の剣で倒してしまう」
 と、べグゼッド。ティママンと聞いてイーリスはすぐに伝説の英雄のことを思い浮かべなかった。
 「ティママンって……英雄のこと?」
 「そうなんだけど、実際は魔族だから」
 「ふうん」
 お茶はカップに少し残っていたが、冷たくなっていた。それを取り替えると言ってメイドが入ってきた。
 「どうぞ」
 メイドが部屋を出ると話は再開する。
 「ティママンは魔族なんだ」
 「ああ、なんだかお間抜けな理由でこの世界に残った魔族で今も生きてる」
 「何でそんなこと知ってんだ?」
 「会ったことがあるから」
 べグゼッドがカシスを見て言った。
 「で、あんたはどうして、この時代に?」
 イーリスは言葉少なく手短に説明した。突然、何人かが受けなければならなくなった時間の障害。そして、行き着くところはわからないことも。
 「へえ、でも偶然にしちゃ出来てるね」
 そうだ。こうして先祖に会った。千年も昔の次期王に。
 「まあ、全く知らないところに行かなくて良かったよな」
 カシスは、楽天家らしい。その気楽さで彼は安心できた。
 二杯目のお茶が冷めるころ、べグゼッドは立ち上がった。
 「そろそろ、戻ろう。夜更かしするとグオンがうるさいから」
 「あいつ、ほんっと、うるさいよな」
 「仕方がない。夜は彼の時間だから」
 グオンは今でも、夜が活動時間だ。見た目には一日中活動しているようにも見えるが、昼間は休んでいることが多い。
 「さ、戻るよ」
 ろうそくの火を移して、部屋のろうそくを消した。あたりが急に暗くなる。
 「ランプもあるけど、もったいないからね」
 質素なのは、ここも変わらない。 


草うららか |MAIL

My追加