気まぐれ日記
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2004年08月24日(火) ああ、しんどい(パート2)

 早番は疲れますが、その後も仕事せんとならんのが、また疲れるのだ。


 夏目は残念そうな顔をした。
 「お前、菓子なんか食べてたっけ?」
 バイトで一緒のときの休憩時間では食べてはいなかった。みんな、一口くらいの菓子は食べていた。人に勧められても苦い顔で断っていたのは覚えている。
 「なんでだろうか、女のときは甘いものが欲しいんだよ」
 それでやたら苦いアイスコーヒーを飲んでいるのだから、よくわからない。
 「お、そうだ。これ、ありがと」
 俺は本を取り出して渡した。
 「あ、どうも。そういえば貸していたっけ」
 「本は初めて読んだけど……なんか、いいな」
 「いいなって?」
 「紙をめくる楽しさ? 趣があるっていうのか。ディスプレイだと目が疲れるけれど、こっちは疲れにくい」
 「そう……。分かってくれるだけでもうれしいよ」
 「また、何か借りていってもいいか?」
 「もちろん」

 本当は、本なんかどうでもいい。(確かに、本を読むという行為は楽しいと感じたが)でも、夏目とはそれで最後にはしたくないと思った。本を借りれば返さなきゃならない。それでつながっていられる。そんな単純な構成が頭にあった。
 「じゃ、またな」
 「はい。今度はおやつ用意しておきます」
 「いいよ、そんなもん。身体の調子が良くなったらまたバイトに来いよ」
 「はい」
 こうして俺は夏目と別れた。次に来る時は、どっちだろう?


草うららか |MAIL

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