気まぐれ日記
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東京に行くのなら、下調べはしとかないとね。どこでなにするか、まだ決めてないけど。
今日は……何やろうかな。
無駄に暑い。いや、熱い。 彼は思った。めまいがした。足元がふらつく。ふいに、意識がなくなる。 ついに、熱い地面と仲良くなってしまった。瞬間、彼は気づいた。 周りが心配そうに眺めているような気がする。大丈夫ですか? などという声がする。彼は、すぐに起き上がった。 「大丈夫ですか?」 見知らぬ人に声をかけられる。 「ああ、すいません。もう大丈夫です」 でも、暑い。 夏目は、夏が苦手だった。いや、暑いのが苦手だった。
彼は、わけの分からない幻覚に悩まされていた。現実世界に覆いかぶさるようなホログラムがある。それは、生い茂る草木、山々や湖、そして、飛び交う妖精。さらに、ドールを見るとたまにその妖精が重なって見える。 それは、季節と共に姿を変えている。 最初は、精神異常と思って病院に駆け込んだ。腕が良いと噂される若い副院長が、「ああ、それなら全く異常はないですから。安心してください」と追い返された。……治療費も何も取られなかったが。 今では、全くとは言わないが、それに慣れてしまった。
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