気まぐれ日記
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2004年07月23日(金) もう少しで

 内職が片付くんで……。

 『使用人!?』
 「はい」
 全員が驚き、可奈は恥ずかしそうに答える。
 「ちなみに、男だろ?」
 と、晴仁。可奈がこくりとうなずく。
 「最近様子がおかしいと思ったら、こんなことをしていたなんて……」
 「人間だよね?」
 と、良介。
 「はい、もちろんですよ。本物だったら大変です」
 そんなわけで、吸血鬼騒動は解決してしまった。
 「さあ、セバスちゃん。帰るわよ」
 「お嬢様。申し訳ありません」
 「……あなたは、うちで働いて長いから許してあげる。でも、今度は」
 「ひひひいいい。申し訳ありません〜」
 そんな、会話をしながら二人は帰って行った。
 「……吸血鬼は……。あーあー、これじゃ、投稿無理だよー」
 と、夏季。
 「脚色しちゃおうか?」
 と、秋季。
 「こらっ、真実を書くのが新聞部じゃないの?」
 綾名がたしなめる。その場にいる人々が家路に着こうとしたとき、
 「ううっ」
 秀介が膝をついた。
 「どうしたの? 兄さん?」
 「いや、なんか? 疲れて……」
 「生気を奪うっていう、あれじゃないかな?」
 と、貴乃。
 「俺が負ぶってやろうか?」
 そういう春季に秀介は無言で蹴りを入れる。
 「なんたって、可奈ちゃんの家だし……」
 やや暑かったが、背中に冷たいものが走った。良介だけが元気だった。


草うららか |MAIL

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