気まぐれ日記
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2004年07月02日(金) あーあ その2

 また発注忘れたよ。立て続けで忘れてる。なんだか忙しくて見直しする間もなかった。でも、かえって手間になるし。(明日休みなのに届けなきゃなんない)八百屋さんに、「大丈夫かい?」などと言われる始末。
 ホントに、私、大丈夫なんだろうか?

 バンドン王国の王宮は、すでに半壊していた。
 彼が、やったのだ。
 「セルヴェス、やめなさい!」
 ロイタスが駆けつけてくる。静止する言葉も届かない。彼は残りの半分を吹き飛ばした。
 「こんなことをやったら、どうなるかわかってるだろ!」
 ルヴィアが叫ぶ。それでも、彼はまだやめず、今度は街を壊し始める。街は一吹きでドミノ倒しのように崩れ、それを幾度も繰り返された。
 「止めますよ、ルヴィア」
 「無理だよ。ああなっちまったら、止められない」
 「ダメ元です。このままだと……」
 「もう、妖精主に任せた方が、いいかも」
 「いや、それだと」

 時間が止まるのがわかった。ドラゴンたちを除いて。
 「まったく、セルヴェス。あなたときたら……」
 青白い透き通るようなものが彼の目の前にいる。それは美しい女性をかたどっている。
 「妖精主……」
 彼は、やっと、自分の周りを見ることが出来た。
 「派手に壊したわね。直すのが手間だわ」
 「……」
 「感情に流されるあなたは、どんな人間よりも人間らしいわ。そこがいいところでもある。でも、眼をつぶるわけにも行かないわ」
 妖精主はにっこりと笑んだ。

 そこは、今までいたバンドン王国のはるか南に位置するミノネという小さな国の辺境の村だった。
 「全く、何とか言ってごらんよ」
 ルヴィアは明らかに機嫌の悪い声で言った。その声が食堂に響き、ちらほらといる客が彼らを一瞥する。
 「まあ、ルヴィア。妖精主は寛大な処置をしましたよ」
 と、ロイタス。
 「……」
 ルヴィアも不機嫌だったが、彼も不機嫌だった。
 「突然暴れだしたのはあんたなんだから、あんただけ罰があるはずなのに、あたしたちにまでとばっちりきたんだから!」
 妖精主は、王都を戻した後、彼らをこの辺境の村まで飛ばした。
 そして、彼に言った。
 「しばらく、人間としてこの世を生きなさい」
 ロイタスとルヴィアには、
 「あなた方二人もいて、セルヴェスを止められなかった。だから彼と共に人間として生きなさい」
 と、言った。二人には、ある程度のドラゴンの能力があったが元の姿には戻れない。セルヴェスはすっかり人間なので、その能力も今はない。
 「全く、こんなことになるんだったら助けに行かなきゃ良かったよ」
 「それだと余計、妖精主のお咎めがありそうですよ」
 「これ以上のお咎めって、何さ?」
 そこへ、食堂にヴィニーが入ってきた。彼はなぜか一緒についてきた。


草うららか |MAIL

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