気まぐれ日記
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日記はじめまーす。(忌引き休暇利用して)
ルヴィアは膨れながら着いてくる。そのずっと先に彼とヴィニーが歩いていた。 「セルヴェスもドラゴンなんだね」 「そうだ」 どうりで、変なことを言うと思ったら人間じゃなかったのか、とヴィニーは思った。貴族の路頭に迷った息子ではなかったが。 「それで、これからどうするの?」 「王都に行こうと思っている」 「……なんで?」 「とりあえず、路銀というものを確保したい。それには王都でこれを引き取ってくれる宝石商に会わないとならないらしい」 彼はヴィニーに、ダイア原石を見せた。 「うわっ、すげっ!」 ヴィニーの声でルヴィアも駆けつけてそれを覗いた。彼女の方は、なんだという顔をしている。 「それが何で金になるのかわかんないね」 ルヴィアが顔をしかめて言う。仏頂面ばかりで美人が台無しだとヴィニーは思った。 「不思議なもんだものだな。ヴィニー、なんでこいつが金になる?」 ドラゴンたちには宝石の価値がわからないらしい。聞いた伝説によれば、ドラゴンたちほど宝石を手にして人間から守っていると言うのに。 「欲しがるのは人間でも一部だよ。それでも人数がいるからそれだけで価値が上がるんだ」 貴族の夫人らはこぞってそれを求める。どれだけ夫に愛されているか、どれだけ財力があるか、宝石はそのステータスの一つである。 「自慢の話の一つにしたいためのネタに過ぎないけど、ね」 「やっぱり、よくわからん」 彼には理解できなかった。 「第一、自慢するには、大きな獲物を取ったとか戦って勝ち残ったとかではだめなのか?」 「女の人はそんなことしないよ。ともかく、それをたくさん持つということが自慢であって、喜びなんだよ」 「……わからん」 三人……一人と二匹は、バンドン国の王都を目指している。
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