気まぐれ日記
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2004年05月27日(木) 太陽に

 いい天気で太陽に当たりすぎて、疲れた……。こんな阿呆な休みでいいのか? 
 
 原石を山賊たちに見せた。
 「親分、こりゃ、ダイアモンドの原石でっせ」
 「ああ、こりゃすごい」
 山賊たちが言い合う。
 「それ、金になるのか?」
 「ああ、もちろん……です」
 「村の職人にもって行けば換金してくれます」
 妙な態度で接する山賊たちに少し戸惑いながらも、彼はうなずいた。
 「こんな石ころが、金になるとは……」
 ドラゴンの姿で持てるだけ持ってきたが、人間の姿ではそれの半分も持てない。山賊からもらった袋は大きかったがそれでも余した。
 「これがそんなに値打ちがあるとは思わなかった。世話になった礼だ。もらって欲しい」
 彼は持ちきれない原石を山賊たちに譲った。これを住処に戻してくるのも面倒だからでもある。
 「じゃあ、私はこれで」
 「あ、ありがとうございますっ」
 山賊たちは呆然と彼を見送った。

 朝早く、村に着いた。ずっと歩き続けた結果である。
 村に入ると畑仕事をしようとしている中年の女に話しかけられる。
 「おや、旅人さんかい?」
 「おはようございます」
 人間には、三種の挨拶があることを彼は知っている。朝と昼と夜、みな挨拶のしかたが違う。ともかく、「おはよう」というのが朝の挨拶で「ございます」とつけると丁寧になる。とりあえず、試してみた。
 「はい、おはよう。あんた、ここまで寝ずに来たのかい」
 「そうだ」
 「山賊とかに会わなかったかい?」
 彼は少し考えて、無難に答えた。
 「いや、会わなかった」
 「運がいいのね」
 「ところで、宝石職人っているか?」
 「宝石職人? ああ、まだ寝てるよ」
 「そうか、いつ起きるだろう?」
 「朝は遅いから昼前だね。あんたも少し休んだら?」
 「疲れてないから大丈夫だ」
 「あら、そう。じゃあ、私の畑を手伝ってもらえるかい? お礼に朝ごはんをご馳走するよ」
 人間の食べるものには興味があった。ドラゴンは食べるものをあまり必要としない。食べても食べなくとも生きていける。だから、彼はそれを承諾した。 


草うららか |MAIL

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