気まぐれ日記
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| 2004年05月24日(月) |
結局何やるか決まってないよ |
だからドラゴンの話でもやろうかと思っております。
ここでもキャラ日記でやっていたセルヴェスの話を一からやりたと思います。(バルクの話になると剣の姿なんで)そうなると、バルクたちの時代より、八、九百年前になるね。(そこらへんいい加減です。すんません) では、長い話になると思うので、よろしく。
彼は退屈だった。目覚めて一日も経っていないが。 うっかり転寝して五十年は眠っていた。久しぶりに見る景色の中、木々の成長で理解する。それを見ると彼は住処に潜った。ちょうど彼の身体に合う洞窟で風の入り具合も湿度も良い。 もう一眠りしようか、と思ったころドタドタとあまり行儀の良くない足音が聞こえた。二人の男の人間だった。格好からすると兵士とか用兵のようだ。ひとりの男が叫んだ。 「よし、今なら眠ってない! ドラゴンよ、我の力になりて……えーと、我に従え!」 もう一人が、前に乗り出して言う。 「違う、そうじゃない! 俺はドラグーンを望む。手となり足となり翼になれ?」 眼を覚ますといつものことだった。何年経とうがこれだけは変わりない。最初は面白かったが、最近はワンパターンでつまらない。しまいにはイライラしてくる。彼は無言で羽を一羽ばたきさせた。強風が巻き起こり人間二人を洞窟の外まで押しやった。 「……つまらん」 彼はある程度大きくなってから今の今までこんな人間にしかあったことがない。いや、一人変わった男がいた。
あれはかなり前のことだと彼は思った。人間ならば、もう生きてはいないはずだ、とも。 あの時は、ファイアードラゴンとやりあって(若気の至りだろうか)うろこを剥がされて激痛でのた打ち回っていた。そんな時にその人間は現れたのだ。 「ドラゴンがこんなところにいるとは……」 このころ、人間の言葉は理解できても話すことが出来なかった彼は、自分の最期を思った。しかし、彼は捕獲などされずその人間に助けられた。 「ドラゴンに薬草、効くかなあ。まあ、ためしに」 剥がされたうろこはまた生えるが、それまではむき出し状態で刺激に弱い。薬草を塗りつけられると少し楽になった。 「それから、これを飲んでよ。痛み止めの薬草だよ」 差し出される丸薬を飲んでしまった。たとえ毒であってもそれで死ぬようなドラゴンはいない。 気分は少しよくなった。気のせいかもしれない、ただ、人間の中には、そんな人間がいるというだけでも彼には新鮮なことだった。 だから、長い年月をかけて人間の言葉を話せるようになった。同時に喧嘩相手のファイアードラゴンと長い付き合いのあるフローズンドラゴンにも手伝ってもらい三匹して習ったのだった。 その結果、彼は日常でも人間の言葉を話している。 「つまらん」 二度目。彼は独り言を言った。 ふと、彼は良いことを思いついた。何故、いままで気づかなかったのだろうと自分で自分を責める。自分がドラゴンだからつまらない人間たちがやってくるのだから、ドラゴンではなく人間になればいい。自分の変身能力を使えばたやすいことだった。 変身のしかたは魔力によるものであり、いわゆる魔法である。ドラゴンにはそれがある。 「あの時の人間でもいいか……」 もとより、あとの人間たちのことは覚えていない。
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