気まぐれ日記
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三連休なり。まさか、もらえるとは思わなかった。でも、やることといったら地元でお花見とか、犬の散歩とか、片付け物とか……。
「ロセウには、何も影響はないのだな」 「ああ、そうさ」 ウォンドがアニムの顔を覗き込むように見る。 「うん、やっぱりタイプだ」 「……はあ? 何がだ?」 「もちろん、俺の」 「……お主、まさかそっち系のキャラだったのか?」 「俺は気に入る、気に入らないだから。性別は関係ない」 ウォンドが胸を張っていう。 「ちっとは気にした方がよいぞ、それは」 アニムがあきれ返って、ベッドから出ようとする。 「ちょっと、待てよ。あんた、まだ体力戻ってないだろうが」 「お主に見られていると鳥肌が立つわい。さっさとロセウに戻れ」 「それは出来ないって……」 「なら、お主を封じるだけだ!」 カードを作り、ウォンドの額に張ってやる。 「うぉっ!」 ウォンドがみるみるうちに縮まって、ロセウとなった。 「あ、アニム……」 「ロセウ、調子は?」 「うん、平気。アニムは寝てなきゃ。いくら解毒したからってまだ無理だよ」 記憶は引き継いでいるようだった。 「……そうだな」 余計な体力を使ってしまった、とアニムは思った。ウォンドを封じるまで体力は回復していない。再びベッドに横になった。 ロセウの話によると、セミュアに連れて来られた時はうとうとしていて半分夢の中にいたようだった、らしい。 「あの魔族に首を絞めらた時、俺に任せろって声がしたら引っ張られるような感覚がして、気づいたらおれじゃなくて、ウォンドが動いていたんだ」 「ウォンドがお主の中にいたのは知っておったのか?」 ロセウが返事に困ったような顔をする。 「今思うと、そんな感じがあった。でも今まで気づかなかった」 「そうか……」 アニムはそれ以上のことを聞かなかった。しばらくして思いついたように尋ねる。 「これから、どうしようか?」 「アニムと一緒に行く。ねえ、おれを見世物にした人間捕まえてくれる?」 「どうやら、新しい目的が出来たな」 「うん」 アニムはとりあえず休むことにする。明日には、ほぼ良くなっているだろう。あさってにはこの街を出ることが出来る。 ふと、アニムは思い出した。 ロセウの養育費を得ることができなかったことを。
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