気まぐれ日記
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| 2004年04月26日(月) |
再び、指を切る(想像しながらお読みください) |
久しぶりに指切りました。包丁で。かなり深く削ったためか、昼切ったのにまだ血止まってません。職場にある絆創膏は安物なんで血が染み出てくるのでグロいです。でも、まだ指の部分でよかった。一番いやなのが、爪にかかって切るあたり。指先のとこ。ああ、もう想像しただけでいや。(ほら、痛くなってきたでしょ?)
悪い噂の絶えない貴族はいくらでもいるが、本当に悪いことをしているのはなかなか摘発されない。証拠がない限り、ウォンテッドは出来ない。現場を押さえることが何よりの証拠とされる。 彼らはコーフトという領主の屋敷の庭に隠れていた。 「コーフトは表向きはいい領主で通っている。でも、裏は……」 「きれいな姉ちゃんはべらして、身寄りない女子供を奴隷として売ってるんだって、ね」 と、シンハーが声を潜める。 「それは、あくまでも噂だ」 「あ、そーなんだ」 「奴がやっているのは小妖精を捕らえては売っているというんだ」 「小妖精を?」 「ああ、特殊なケースに入れて逃げられないようにしている。淡く光るのがよいらしい」 「でも、それ、趣味の域じゃないの? 罪になるわけ?」 「いや、ちゃんと罪になるのだ。小さくとも妖精だ。妖精がいなければ成り立たない国もあるくらいだからのう」 小妖精は三十センチほどの羽の生えた妖精。妖精主に仕えるが、普段は自由気ままに飛び回っている。 「ふーん。アニム、詳しいね」 「まあ、いろいろ伝手があるからのう」 音楽が流れる。そろそろ貴族の娯楽、オークションの始まりだった。高価な品らしいツボやら花瓶、ふちに宝石がちりばめられている鏡などが置かれている。どこが良いのか分からないが、次々と落札されていく。 「最後の品です。今日の目玉となる品です」 コーフトがガラスケースらしきものをもって現れた。淡く青色に光る何かが入っている。 「小妖精です。水辺にいたので水の妖精か、と。百から行きましょうか?」 「二百」 「三百」 どんどん高額になっていく。 「そろそろ行くか」 「そうだね。このままだと出るに出れないよ。高くなって」 アニムたちはこっそり屋敷に忍び込み、そのオークション会場に乱入した。 「人身売買も犯罪だが、妖精の売買も犯罪なのだ。おとなしく捕まってもらうか」 「ウォンテッダーだと!」 コーフトらしき人物が驚いた。が、余裕がある。 「そん通り。俺たちにウォンテッドされて、賞金になっちまえ」 「ふん、そう簡単になってたまるものか!」 「お主、月並みだが、実は魔族と契約していて、それを呼び出すつもりであるまいな?」 「……何故、わかった?」 わかるわい、とアニムはつまらなそうに言った。 「魔族が来るの? じゃ、俺、隠れてる」 「そのほうが良いだろう」 シンハーには魔族に対抗するすべはない。だからおとなしくしていた方が身のためであるし、アニムの足を引っ張ることもない。 シンハーが隠れたころを見計らってか、空間に一人の魔族が現れた。 「お初にお目にかかりまーす。あたくしはセミュア」 派手な男の魔族だった。 「アニム=マスディスといったら、ちょー有名なウォンテッダーじゃない? 一度お会いしたかったわ」 「……そ、それはどうも」 「こんな人間と契約なんかしなくても、殺したくなるくらいのかわいこちゃんだわ」 「で、お主の糧は? 少なくともエルフではないだろ?」 アニムが後ろ手で魔術によってカードを生み出す。それを二、三枚作り出しておく。 「ええ、エルフなんか不味くて食べられないわ。あたくしの糧は、恐怖。死ぬ一歩手前の恐怖が格別に美味なのよ」
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