気まぐれ日記
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早く帰ってきた。3時間の超過時間分のため。それは、向こうの彼方においといて、最近やたら意味不明なメールが来ると思ったら、やっぱりウィルス入りだった。自分の名前で来るはずないでしょうが、全く。
べネスチアさよなら作戦はこうだ。まず、夜に城を出る。夜行のビアソーイダ行きに乗る。そして、ビアソーイダから王子様ご帰宅っていうわけだ。とりあえず、俺はビアソーイダに訪問中ということになっているので。 「本当に残念ですわ。べグゼッド様に合えなかったのは」 「また、いらしてください。べネスチア嬢」 「ありがとう、グオン様」 そして、馬車に乗り港に向かった。御者に挨拶をしてビアソーイダ行きに乗り、個室に入ると俺はやっと女装から開放された。 「二度とやらん」 ドレスをしまいこんで寝巻きを取り出す。四日目の朝にはビアソーイダに着く予定だ。カシスと会って変装が終わったことを伝えてフォーランズに戻る。俺が行く前にカシスが俺を尋ねてはおかしいから、カシスにはその点をきっちり抑えておいた。 「結局、途中でやめちまったのか」 カシスは人事のように笑う。他人事なのだが。 「もう、やだ。腹はきついし首が疲れる」 コルセットで締め付けられ、髪は結いあげられで、女って生き物は本当に大変だ。姉様が、ドレスを着なかった理由がよく分かった。あれでは剣は触れない。 「でもまあ、お前がやめたということは俺も出歩いていいってことだよな」 「そうなるな」 「じゃあ、今度は俺が着いていってやるよ。シルバーとかいう怪盗をとっ捕まえてやる」 「そのほうが、まだよかったかもな」 カシスの剣の腕は、今更確認することじゃない。最初から、カシスに護衛を頼むべきだった、と思った。
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