気まぐれ日記
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2004年03月15日(月) 休みって

 どうして無駄になっちゃうのでしょうねえ……。

 南の村は、畑が広がるのどかな村だった……ただし、大目玉族の村であるが。
 「みんな、一つ目だよ。お兄ちゃん」
 タジュトは驚いていたが、怖がっているようではなかった。むしろ、ダノの方が参っているようだった。
 「モンスターの村かよ……」
 「でも、どの娘が美人なのかなあ?」
 「俺には全部おんなじに見える」
 「あの人に聞いてみよ」
 と、道を歩いていた大目玉に聞いてみる。
 「すいませーん、この村で一番の美人さんって誰ですか?」
 「ああ、それなら村の奥の池の前にいるよ」
 「どうもありがと」
 タジュトとその池の前まで言ってみると、大目玉がいる。ダノにはやっぱり区別はつかない。しかし、タジュトは、きれいな目をしている、と言って放しかけた。
 「あなたが、村一番の美人さんなのね?」
 「ええ、みんな、そう言ってくれます」
 「お兄ちゃん、やっぱりこの娘みたいだよ」
 「俺にはやっぱりわからんが……あのさ、どうして北東の王様のプロポーズ断ったわけ?」
 大目玉は少し悲しそうな顔をして(あくまでタジュトの主張だが)訳を言い始めた。
 「実は、ここから少し西に行ったところに盗賊のアジトがありまして……そこの親分から、結婚しないとこの村をつぶすって脅されているんです。この村には私の両親も兄弟もいます。見捨てるわけには行きません」
 「じゃあ、別に王様が嫌いなわけじゃないのね」
 「もちろんです! ご即位される前からすてきな方と思っていました。身分違いな上にモンスターである私に、結婚を申し込んでくださったのはとてもうれしかったんです」
 「なーんだ、じゃあ次は盗賊親分のとこだね。お兄ちゃん。相思相愛のカップルを引き裂くなんて許せないじゃない」
 「うーん、まあ、そうだよな」
 人にはそれぞれの人生がある。モンスターと結婚するのもまた、その人の人生である、とお経のように唱え彼は納得しようとした。


草うららか |MAIL

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