気まぐれ日記
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スタオーやって止まってもうた! もはや、スタオー3は止まらずなしではできないのか? 今日一日で、文庫本一冊完読した。もう十六年も前の小説なんですが、内容が現在でも通じる部分があって、さすが作者! って感じです。(ほめ言葉です)ああ、でも内職しなければ……。 ハガレンゲームで、映像マテリアル9を手に入れ、大佐がスーツの女性に、「よかったら、お乗りください。どこへでも送ってさしあげます」みたいなことを言うアニメーションシーンをゲット。にやけてくださいといわんばかりに……。 ああ、そうだ、続き続き。
雪の中、彼は埋もれていた。魔族になっても雪の冷たさは変わりなく肌に伝わる。彼の生まれた国には雪はあまり降らない。だから、雪から這い上がるのは一苦労と言うのをはじめて体験した。 「くっそ〜」 瞬間移動したものの、雪の中が移動先だった。今度オフィーリスから宙の浮き方でも教えてもらおうと、考えていた。 寒さは苦にならないが、冷たいには冷たい。そもそも、彼は薄着だった。 「こんにちは」 雪と格闘している中、声を掛けたのは一人の少女だ。十六、七くらい。 「どうしたんですか? 追いはぎにでもあったんですか?」 「? あ、まあ」 上着は取られた、と言うことにして彼は尋ねた。 「村はどっち?」 「あっちですよ? 旅人ですか?」 「まあね」 「それにしては……あ、追いはぎにあったっていいましたね。私のうちに来ませんか? 着るものならたくさんありますから」 「ああ、頼むよ。ところで、嬢ちゃんの村は、さ」 少女は少し表情が暗くなる。 「ええ、『若い男が変死する』村です」
少女の家は服飾店だった。なるほど、着るものはたくさんある。売り物だが。好きなものをどうぞと言われ、彼はそうすることにした。 「えーと、これとこれとこれ、ね」 「いくら?」 「追いはぎにあった人からお金取れませんよ」 「金は取られなかった。持ってないフリしたからな」 「じゃあ……」 少女が告げた金額を聞いて、彼は少し青ざめた。 「……悪いけど、貸しにしてくれるか?」 ぜんぜん足りなかった。それで、少女はにこりと笑って、金額と品物をメモした紙を渡した。請求書だ。 「もし良かったら、ここに泊まって下さい」 「いいの?」 「はい、私と弟が一人の家ですから」 (じゃあ、両親は……) 亡くなったのだろうと、彼は思った。口には出さない。 「え、と。お兄さんの、名前は?」 「俺は、ブロード。嬢ちゃんは?」 「私、仕立て屋のフェザ。アコラ!」 十歳ほどの少年が上の階から降りてきた。 「こっちは弟のアコラ。アコラ、この人ちょっとお困りのお兄さん、ブロードよ」 「ふーん、雪女に食われに来たの?」 少年はつまらなそうに言った。 「アコラ!」 しかし、少年は二階に上がっていってしまった。 「もう、ごめんね。ブロード。何が面白くないんだか?」 「いや、いいよ。あのくらい子は、ああだよ」 昔、やはり弟がいる女性と付き合っていたとき、その弟には疎まれていた。たぶん、姉弟が仲良いほど、姉を取られるのではないかという感覚に襲われるのだろう、その嫉妬からくるものだ。 「俺に姉ちゃんを取られると思っているんだよ、きっと」 「そんなはずないのにね。お兄さんほどの美男だったら私なんか……」 たしかにフェザは地味な子だと、彼は思った。しかし、まだ幼いのに仕立て屋として働き、弟を養っているのだ。それに、頭の悪い子ではない。むしろ、その逆だと彼は見た。 「俺を美男っていってくれるのはうれしいね、嬢ちゃん。しかしな、世の中顔だけじゃねえんだよ。それに嬢ちゃんだって、ほらそこのワンピースなんか着れば……」 突然ドアが開いた。男が、村人が二人入ってくる。 「大変だ、またやられた」 「フェザちゃん、あんたと仲の良かったワルトだよ」 「ワルトがっ!」 フェザが駆け出し、店を飛び出す。 「お、あんた、旅人か?」 「ああ、そうだ」 村人の一人がブロードに声を掛けた。 「あんたもとんでもないところに来たな」 「まあ、こんんあことになろうとわね」 「自分の心配をするこった。お前さんくらいの年が危ねえ」 「んだ、雪女に食われるぞ」 二人の男は真剣な顔で言った。
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