気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2004年01月05日(月) 晴れてまた、ウォンテッダー

 やりまっせ!

 三人は、サルディクルディ大陸の東部の港町についた。
 「けっこう人がいるんだね」
 「ここは唯一の港だからのう」
 「で、ここの名物は?」
 ルイは期待のまなざしで見つめる。
 「甘いモンはねえぞ」
 と、バルク。半ばあきれている。
 「せいぜい有名と言ったら燻製だのう」
 アニムが露店を指差すと、魚や肉が干されていた。

 「さてと、どっか安い宿をとらんとな。しばらく拠点となるだろう」
 町の中はだいぶ人もまばらだった。ここは歴史の浅い国で人々も開拓のために渡った者が多い。それでも街がいくつかある大陸になったのはこの大陸に降りるという神族の手助けがあったとされる。
 「ふうん、でも神族って結構傲慢よ」
 「そうだのう、その昔賢王と呼ばれたどこかの王様は絶対神に祈りはしなかったそうだ」
 「俺の先祖にもそんな話あるぜ」
 何件か当たってようやく納得行く宿をとると三人はまず、食堂へ向かった。長い間の魚介類生活から開放され肉料理を食べるためである。
 「うん、やっぱり飽きちゃうのよね」
 「毎日毎日魚ばかりだとな」
 「まったくだ。あれなんとかならねえのか?」
 腹も満たされると彼らはまず、情報を集める。
 何か変わったことが起きてないか?
 今までの『例の魔力』に関する事柄は、変わったことばかり起きているという点だった。だからそこに行けば例の魔力があるのではないか、と。
 が、彼らの予想は大きく外れた。
 「アニム、バルク、もう大変よ。あっちの村では赤ちゃんはいなくなるし、こっちの村では若い男の人が変死するし、向こうの村では美女ばかりが老婆になるって」
 「ああ、田舎町では猫が犬になるといって、都会町では犬が猫になるんだとよ」
 「エルフの里では水が酒になる、ドワーフ村では畑から魚が取れるそうだ」
 ……まとめると不可解なことがたくさんあった。まさかこんなにあるとは誰も思わなかった。


草うららか |MAIL

My追加