気まぐれ日記
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2003年12月31日(水) 大晦日ですね

 今年ももう少しで終わりですね。紅白はごらんになってますか? 元日と二日、お仕事休みなんでゆっくりしようとしてます。
 毎回読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。来年も読んでくださいね。良いお年を。

 『ブロードの研修旅行』

 彼が魔界を訪れるのは二回目だった。前と変わらず暗く湿った世界。それでも、美人な魔族がいるというので、彼は嫌いではなかった。しかし、今回は、そうでなかった。この世界と同じ心境だった。
 「はあ」
 「ため息なんかついて、グオンみたい」
 オフィーリスが怒っているわけじゃないが、そんな口調で言った。
 「なんだよ、あんなタラシと一緒にすんな」
 「もう、二十八回目よ」
 「……」
 オフィーリスの家はアパートである。それよりマンションに近いようだ。居間と台所(見るからに使われていない)と寝室が一緒である。
 「あなたは……そうねえ、魔帝のところに行けば部屋があるわね」
 「まかせるよ」
 彼の顔は晴れない。カルミアの死がそうとうに堪えている。それがわかっていながらもオフィーリスは少し腹が立った。
 「ねえ、あなたにぴったりの研修方法があるわ」
 「何?」
 「とにかく、魔帝のところに行きましょう」
 
 魔帝は、誰かに似ている。
 「へえ、その人間いや元人間がそうなのか?」
 銀髪のその男はにやにやとして言った。
 「ええ、それで彼が寝泊りする部屋をお借りしたいの。あの方法で学習しようと思います」
 「そんなことお安い御用だ。レイス、案内してくれ」
 レイスはいきなり現れた。
 「はあーい! 魔帝。一名様ごあんなーい」
 彼女はフリルのついたエプロンに、巻き髪を揺らした少女だった。
 「まったくいろんなのがでてくるな」
 「人間もいろいろでしょ?」
 その部屋は広めでベッドが一つ、たんすが一つの部屋だった。
 「さ、始めるわよ」
 「なにを?」
 「睡眠学習、よ。あなたにはたっぷり寝てもらうわ」


草うららか |MAIL

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