気まぐれ日記
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2003年12月25日(木) 翔べない天使

 この忙しいさなか、ゲーム発売。社会人はつらいっしょやね。

 「と、いうわけで、俺は研修旅行に行く」
 ブロードは手短に説明した。
 「カルミアのことといい、お前のことといい。何がなんだかさっぱりわからん」
 バルクが怒鳴ったが、それだけだった。説明したのがイーリスだったが悪い。しかも、彼が魔族になったはいまだ原因は不明だ。だから彼に当たったところで何もわかるはずはない。
 「ブロード、気をつけてね」
 ルイは言った。
 「魔族となれば、それだけで賞金目当てのウォンテッダーがおるからのう」
 「それに、正義感ぶった天使とか、偉そうな神族とかもかかってくることがあるから」
 「そういってくれるのは、ルイちゃんとアニムだけだよ」
 ブロードがわざとらしくため息をつく。
 「まあ、お前がいない分、働いてやる。立派な魔族になって来い」
 「ああ、はいはい。よろしく頼む」
 立派な魔族ってなんだろな、と思いつつ、彼は人間世界をあとにした。

 「また、三人になったのう」
 「そうね」
 「そうだな。次はどこに行く?」
 バルクは地図を広げた。
 「例の魔力を探さなきゃならんからのう。ルイ、わかるか?」
 「うーん」
 ルイは目を閉じた。意識を集中させるつもりで、とんっと指でつついた。
 「ここは?」
 地図で言うと、左中央から上を走る大陸クルディサンディだった。
 「そこか」
 「神が降臨するって大陸だっけ?」
 「さっそく手配せねばな」
 


草うららか |MAIL

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