気まぐれ日記
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2003年12月13日(土) クリスマスファンタジー

 地元のイベント。行ったことはあるが、カップルばかりで……。
 ううっ、彼氏と行きたいなあ……。

 ブロードは神殿から離れた川原にいた。話は退屈だしカルミアにも会えない。だから抜け出してきた。一人で城には戻れるし、しばらくぶらぶらと歩いていたら、川原にいた。
 座り込んで、ぼうっと流れる川を見つめる。きらきらと光が反射する。それとは対照的に彼はどんどんほうけてきていた。
 「あら、あなたは……」
 彼はその声で現実に引き戻された。
 「棺桶……男さん?」
 遠慮がちにカルミアは言う。
 「あ、えと」
 「ちゃんと、名前聞いてなかったわね。あなたの名前は?」
 「……ブロード」
 「ブロードさんね」
 「あ、でもなんでこんなところに?」
 彼女の父親からは、今日は祈りの日で一日中祈っている、らしいのだが。
 「休憩傾時間はあるのよ。神殿からでちゃだめだけど。私は悪い巫女だから」
 「ああ、そう」
 カルミアはブロードの隣に座る。
 「ここはちょっとした逃げ場なのよ。あなたがいて驚いたけど。内緒よ」
 「うん、いいよ」
 「……ルイさんから聞いているイメージが違うけど、あなた、女の人には軽いじゃないの?」
 「……そうだけど、えーと」
 「私は魅力的じゃない? 仕方ないけれど」
 「そ、そんなことはっ! むしろ、あんたは魅力過ぎて、手出しできな……」
 「ありがと、それだけで十分よ」
 「いや、ホントに」
 「案外……」
 カルミアは何か言いかけて、やめた。かわりにブロードに向き直った。ぬっと顔を近づける。
 数秒の沈黙の後、彼女はため息をついた。何がなんだかわからない顔をしているブロードに、
 「いい勉強になったわ。悪いわね」 
 とやや気の抜けた声で言う。
 「あんた、ほんとに巫女さん?」
 やっと、ブロードが本来の口調に戻る。
 「言ったでしょ、悪い巫女って」
 「でもよ、これはちょっと反則……」
 「いいじゃない、減るものじゃないし。あなた、顔はいいから」
 「……ありがとよ」
 「じゃ、私は戻るから。ちなみに、これがばれたらあなたも同罪とみなされるからね」
 カルミアが走って去ってゆく。ブロードは呆然とそれを眺めることしかできなかった。  
 
 
   

 
 


草うららか |MAIL

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