気まぐれ日記
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2003年12月04日(木) 雪道、氷道

 いやだ、きゃー怖い! 滑った! 歩くのですらいや。ましてや車なんぞもっての他。でも、乗っていかないと仕事場にいけない。

 フォーランズの神殿は火の神を崇めている。そこは誰でも自由に見学できる聖堂がある。それ以外は立ち入り禁止になる。グオンは王族関係者である程度まで出入りが自由である。そのため、カルミアにも連絡を取ることができた。ある程度、神殿主に話を通すと、グオンは城に戻った。追い出されたとも言う。
 「あら、ルイさん」
 カルミアは意外な訪問者に喜んだ。
 「バルクさんとアニムさんは?」
 「一緒に来てるけど、お留守番。あたしだけ、ね」
 「そう、そっちの方は?」
 「ああ、棺桶男」
 「棺桶?」
 「ルイちゃん……」
 「ブロード。不死身男よ」
 「不死身?」
 「だから、そーゆー紹介のしかたはやめてくれ」
 「じゃあ。齢六百年以上の魔法使い(人間)」
 「もう、いいよ」
 「なにか、複雑なようだけど。よかったらお茶でも飲んでいって。ここは私のうちでもあるから」
 「うち?」
 「こっちよ」
 カルミアの案内で二人は神殿奥に入った。神殿をでて、離れに入るとほかの巫女たちが寝泊りする部屋などがあるらしく、小さな個室らしいドアがならんでいる。三階がカルミアの部屋……神殿主である父と暮らしている。父とはいっても、彼女がこの神殿に入ってからである。彼女がこの神殿に移ってきてから養女として迎えられたという。


草うららか |MAIL

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