気まぐれ日記
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2003年11月18日(火) SO3を久しぶりに進める

 カナンにて、中ボス戦でフリーズが起き、やる気をなくして中断。それが、今回とまらなかったためアルベルまで仲間にできました。できれば、このまま止まらずにすすめたいです。

 「俺が相手になるよ」
 ブロードが二人を押しのけた。
 「何? 坊やが相手?」
 魔族が笑う。けらけらと、乾いた笑いだった。
 「もったいないなあ、そこのエルフなら十年くらい吸ってもどうってことなさそうなのに。あなたから十年取ったら、そこのオジサン見たくなっちゃうわね」
 「ああ、そうだな。でも……」
 「でも?」
 「そんなヘマ、しない」
 「大丈夫? 坊や? あなたになにができるの? 魔力もないのに?」
 「ああ、お姉さんには見えないんだ。なるほどね」
 彼は魔王が探せなかった理由が、少しわかった気がした。
 「多分、俺の思っている魔力と魔王が言っている魔力は違うのかもしれない。いや、魔力は皆違うから、結局当たり前のこと考えてたんだな」
 「何わかんないわ?」
 「いいよ、お姉さん、これで見える?」
 少し魔力の質を変える。
 「何これ!」
 「うん、見えるみたいだね。お姉さん、俺、女の人は手加減すんだけど、魔族にはできないから」
 「いや、やめて……」
 「ごめんね」
 「きゃああーー!」
 その魔族は、消滅した。人間で言えば死んだということだ。
 「なにをしたんだ?」
 バルクが聞いた。アニムもルイも、その場にいたもの皆が彼を見た。
 「ああ、魔力で刺したんだ。人間を剣で突くように、ね」
 彼は、面白くなさそうに言う。明らかに不機嫌な顔でザックを見た。
 「悪いな、手ごま殺しちまってよ。おとなしく縄にかかれや」
 ザックは彼言うとおり、黙ってつかまった。
 「ブロード、あなたまさか……」
 ルイは何か言いたげに、彼に話しかける。
 「魔力のコントロール、できてないんじゃない?」
 とがめるような言い方ではなかったが、彼は口元をへの字にする。そして、言い訳をした。
 「そうだな、六百年も寝てたんだ。一年たった今でもたまってた魔力が抜け切れなくて抑え切れないことがある」
 「やっぱり、そういうことだったんだ」
 「やなもん見せちまって、悪かったな」
 ブロードはため息をついた。 
 


草うららか |MAIL

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