気まぐれ日記
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2003年11月08日(土) おそくなってすんません

 選挙にかこつけて、第二弾。例の首相がでているCMみて、ふと思ったこと。「アラレちゃん」のドクターマシリトに似てるよねって母に言ったら、納得された。友人にもメールで知らせたら、納得してくれた。(笑)

 ビアソーイダ王家の晩餐会は、ビールで行われ、ビールで終わる。王家に限らず酒場でも毎夜行われている。ビールは庶民の飲み物である。
 「ひさしぶりだぜ。やっぱりこれだ」
 バルクがうれしそうに言った。アニムも付き合い程度に一口。苦い顔を作ってすぐにバルクに渡した。
 「なんだ、駄目か?」
 「甘いのがいい」
 「俺も、パス」
 と、ブロード。ルイは苦い顔を作りながらも、一杯だけ飲んだ。
 「なんだよ、お前ら」
 「俺、苦いの駄目。ワインか何かのほうがいい」
 国王がそれに気づき、ラナに代わりの物を持ってこさせた。
 「いきなり帰ってきちまってすまないな、兄貴」
 「この城を出たものは皆そうさ。上の娘へネシーもフォーランズに行ったきり帰ってこない」
 「このままだと、イーリスに取られるぜ」
 「覚悟のうえだ。……ってお前詳しいな」
 「会ったからな、一年前」
 「そういえば、あの男はどうしている? ヘネシーにちょっかいかけてないか?」
 「大丈夫だ。ヘネシーが相手にするわきゃないだろ」
 「それもそうだが……」
 二人の会話をフレクアが遮る。
 「父様、ちょっと叔父様との話はそのくらいにして。まだ、紹介もすんでいないわ」
 「うん、そうだったな」
 自己紹介が始まる。何しろ、悪魔に獣人にエルフに魔法使い。よくわからない取り合わせである。
 「アニムは目標がダブって知り合ったんだよな」
 「そうだ、それ以降だ。どうゆうわけか縁が切れないのだ。その後何度もあったのう」
 「で、ルイは空から降ってきたんだ」
 「あの島がどういうわけかつながっているのよ、私の世界と」
 「でよ、このブロード。棺桶から出てきたんだよ」
 「悪いかよ。うっかり寝ちまったら六百年たってたんだ」
 「普通、うっかりじゃ済まされないけど」
 と、ルイ。彼女の魔力が彼を起こしたという。
 「うーん、面白い取り合わせだな。で、この獣人は?」
 「ああ、レトは、妹を助けるためなんだ」
 「妹を?」
 「ああ、ザック=ルハーンだっけ? そいつが妹さんを連れ去ったらしい。兄貴なんか知ってるか?」


草うららか |MAIL

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