僕の携帯電話は猫のミャーである。誰かから電話やメールがくると、ミャーは「ミャー」と鳴く。電話がかかってきた場合はミャーの頭を撫でてやる。するとミャーの口がスピーカーの役割を果たし、そこから相手の声が聞こえてくる。まるでミャー自身が話しているみたいで、かけてきた相手と話しているにも関わらず、ミャーと話をしている気分になる。メールが来ると、ミャーはやわらかい土の地面のところに行き、前足で文章を掘る。固い土の地面しかない場合、ミャーはそこにおしっこをし、なるべくやわらかくする。反対にミャーを通じて電話やメールをする場合、ミャーに向かって話すだけでいい。電話をする場合はかけたい相手のことを思いながら頭を撫で、メールの場合は、相手のことを思いながら、いきなりミャーに話しかけるといい。問題なのは、電話をがかかってこない時も「ミャー」と鳴くことである。ちなみにミャーに電話を、つまり僕に電話をかけたい人は、クローン技術で生まれたミャーを購入していただかないといけない。
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