| 2004年03月15日(月) |
1/2+1/4+1/8+1/16+1/32+・・・(過去の映メモつき) |
彼の起きている時間は次第に少なくなっていく。 彼はここのところ、睡眠中に決まってみる夢があった。 遠くに見える大きな木の下に向かう夢だった。 この夢を初めて見た時は、睡眠時間が12時間であった。 丁度半日である。 また、初めてその夢をみた時は、スタート地点から木の下までの中間地点を過ぎた瞬間に終わり、彼は目覚めた。 その日以来、彼は夢の中で走らなければいけない距離、つまりスタート地点から大きな木の下までの距離を1とすると、1日目はスタートから1/2の地点、2日目は1/2+1/4の地点、3日目は1/2+1/4+1/8の地点まで進んで行った。 その後もそういう割合で徐々に大きな木の下へと向かって行った。 尚、その日みる夢は、前日までに走り終えた地点からの出発となっていた。 そして今や、夢の中の彼は大きな木の下を目前にしているにも関わらずいつまで経ってもゴールできそうにもない予感を抱いていた。 そして現実の彼は、1日の大半を睡眠時間に消費していた。 その夢をみ始めてから7回目の夜・・・というよりも7回目の睡眠時間は23時間48分45秒だった。 彼は次第に睡眠時間が増していくことが苦でなかったが、このままでは一生のほとんどを眠ったまま過ごす事になりそうで、そうなると家族にも迷惑がかかりそうなので悩んだ。 そこで、夢の中の自分があの大きな木の下に到着することができれば睡眠時間も元どおりになるのではないかと推測した。 よし、次の起床時間が来た時に近所の大きな木の下に行ってみよう。 そうすれば夢の中の自分もそれに呼応するように木の下へ辿り着くかもしれない。 ええと次に目覚めてから眠りにつくまでの時間は・・・5分37秒。 そんな計算を終えた彼は、長い眠りについた。
× × ×
彼は起きていられる時間5分37秒の間になんとか身長の3倍ほどの木を見つけた。 少しスケールに欠けるので彼は地に這ってその木が大きく見えるように工夫した。 そしてなんとか夢の中の木のイメージに近づけた。 そして彼はその木の下で眠りについた。
× × ×
彼は夢の中で遂に木の下に辿り着いた。 そしてそのまま一時たりとも目覚めることなく、一生を夢の中で過ごした。
―END―
【映メモ64】 2004年2月25日 「MONDAY」(邦画)を観た ホラーよりも怖い映画であった
【映メモ65】 2004年2月26日 「USED CAR」を観た 監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の人である この作品は「バック・・・」よりコメディ色が強くそして騒々しい 観る人を選ぶ作品であるかもしれないが、そのエネルギーは貴重だと思う 最近のハリウッド映画のコメディに飽き飽きしているあなたにこの渋くて突っ切った作品をオススメします
【映メモ66】 2004年2月26日 「アダプテーション」を観た この映画はまるで作中に登場する<幽霊ラン>のようだ・・・
【映メモ67】 2004年2月27日 「ゼブラーマン」を劇場で観た パンフレットが売り切れで悲しかった
【映メモ68】 2004年2月29日 「スコルピオンの恋まじない」を観た ウディ・アレンの中でもオススメの心理映画
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