先日僕は美女ロボットを買った。 噂通り本当に人間にそっくりで驚いた。 近所でも美女ロボットを持っている人はいるが、そう教えてもらうまでは人間かロボットかの区別はつかなかったし、今でもふと見かける分にはその人・・・いや、それがロボットであるとは思えないほどである。
僕は独身だったので、毎晩のように美女ロボットとセックスをした。 感触までもが人間そのもののようであった。 もう本当の人間だろうがロボットであろうがどっちでもいいといった感じである。 もちろん人工頭脳が埋め込まれているので人間並みの行動、思考をすることができるし、会話もスムーズでもはや人間の女性より人間らしいということも言える。
ところで美女ロボットにしろその他の人間型ロボットはあくまでもロボットなので例えばロボットを修理不可能なくらい壊してもそれは殺人にはならない。 まぁ人間ではないのだから殺人にならないのは当たり前なのだが。 なので人間型ロボットを修理不可能なくらい壊したとしても、その行為に対する罪の償いはお金での弁償程度で済むのだ。
ある日僕は人間型ロボットを目の敵にする連中とばったり街で出くわしてしまった。 奴等は明らかに酔っ払っているようだった。 その時僕は美女ロボットを連れていたので彼女が標的にされてしまった。 修理不可能なくらい、ボコボコにされてしまったのである。 え、どうして美女ロボットが人間でないとその連中にわかったかって? それは法律で人間型ロボットにはお決まりの帽子を被せることになっているからであった。 ちなみにそれは、車で言うナンバープレートの役割もしていて、その帽子を被せておかないと警察に捕まってしまうのだ。 そんなわけで連中にとって彼女がロボットであることは一目瞭然だたわけである。 ボコボコにされ原形を留めていない横たわった彼女を見て、僕はしゃがみ込み、彼女の顔に自分の顔を近づけた。 ああ愛しのマイハニー。 そう思った瞬間、連中は僕をリンチした。 後で聞いた話によると、その時連中には僕もロボットであるように見えたというのだ。 これにはわけがあって、その時僕は、ペアルックのつもりで彼女の被っていた帽子と同じ色の帽子を被っていたのだ。 同じ色といっても彼女のにはナンバープレートよろしく数字が入っていて僕のにはイラストのデザインがプリントされていた。 近くで見たらその違いははっきりとわかるだろう。 しかし相手が悪かった。 相手は酔っ払いだったのだ。 おかげで僕は連中のリンチを受け半殺しの目に合った。
悔しい。 あんなに素晴らしい美女ロボットはもうないだろう。 他の美女ロボットを探す気にもなれない。 ようし復讐してやろう。 ということで僕は殺人ロボットを友人であり大学助教授の男から購入した。 それを造れるのはその男くらいのものだろう。 そもそも人間型ロボットは国が管理しているので個人が勝手に造ることは禁止されている。 だから友人からそのロボットを買ったことは僕とその友人とのヒミツだ。 僕はそのロボットに連中の個人情報をインプットさせ、暗殺する様教え込んだ。
やがて殺人ロボットは目的を果したらしく、新聞に連中がそのロボットに殺された記事が載っていた。 そのロボットは目的を終えると爆発するようになっているので足がつく心配もない。 ハハ、ザマアミロ・・・ ん?何だ!!? 何ぃっ!!!! さ、殺人マシーンが僕の家の玄関に今来ている! もしかしてあいつ(助教授の友人)が口封じの為に・・・
―END―
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