雨ってなんで降ってくるのか? だからって降ってこないのも困りものだ。 それは大地に降り注ぎ、自然に恵みをもたらす。 でも濡れたくない。 将来、なんとか雨を操ることが出来るようにはならないか? 降ってくるタイミングはいいとしても、雨が必要な場所にだけ降らせるとか、 そんなことは無理だろうか? 地面に落ちてくる前にどっかに集めて、それを各地に振り分けて… って多分無理だろう(笑)。
雨はなんだか悲しい存在だ。 地面に落ちてきて、土の中に染み込んで、そしてその先どこに行くのか? 例えば<A>という一滴の雨が地面に落ちて、 それがたまたま<A−1>と<A−2>という滴に分かれるとする。 そしてそれぞれに大地へと染み込んでいく。 でそのA−1とA−2はきっと再び出会う事はなく、それぞれに分裂や合体を繰り返し、 元のAという水はもう存在しないものになってしまう。 でも、もともとAの一部分だった水滴は形を変えながらもどこかに存在しているのだろう。
雨は地球の生き物全てに恵みを与えている。なのに雨自身には何の見返りも無い。 しかし、もしも水に感情があったのなら、もしも水というものがこの世の生き物であったなら、 恵みを与える事に対して喜んでいるかもしれない。 人が誰かをを愛する時、その人は相手に対して愛する事自体に幸福な気持ちを感じる。 別にそれは相手が人ではなく、例えば花であろうと何だろうとそれに対してそういう気持ちになるだろう。 無償の愛なんてどこにもない。 それと一緒で、雨にもそういう感情がもし備わっていたとしたら、きっとそう感じているのではないのだろうか? そう想うと、雨はとことん一途な奴だ。 −END−
[ぢぇんのコメント] めずらしくいい事書いたね(笑)「ある瞬間と同じ瞬間は二度と来ない。」 それを持論にしようとは思っているのだが・・・一期一会、難しいものである。 愛される事を期待して愛する、それは本当に愛していない。っていう事にも通ずる今回の話だね。
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