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「死刑囚・秋好英明との書簡集」島田荘司
2008年01月09日(水)
昭和五十一年福岡で起きた、家族四人の殺害事件。
その犯人とされ、死刑判決を受けて控訴中である秋好英明。彼は当初四人殺害の犯行を認めていたが、公判中に突如自供をひるがえし、四人中三人を殺害したのは、その被害家族の一人であり、秋好にとっては内妻にあたる女性であったと告白した。
死刑廃止を訴える秋好英明と、作家・島田荘司との書簡集である。

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去年から読み続けてましたが、やっと読み終わりました!
長かったです…。
著者として島田荘司と書かれていますが、本書の2/3くらいは、秋好氏だった気がします(笑)

前半は死刑廃止論について、後半は小説「秋好事件」の打ち合わせ的な内容になっています。
今まで深く考えたことなかったですが、死刑制度については考えさせられますね…。遺族の立場になった場合のことを考えると、私はこの前半に書かれているようなことは、ちょっと納得いかない気がするのですよね。
島田氏の「日本人論」も、なぜか熱く語られすぎていて、なにかトラウマでもあるんか…?と思ってしまったり。

ただ、最初の方に書かれている以下の内容。
「古代の中国には五刑というものがあり、それは入墨・鼻切り・足切り・宮刑・死刑である。これらのうち死刑以外は残酷だからということでもう行われていない。それを考えると、未来には死刑も廃止されるであろう。」
これが、私にはすごく説得力があったのです。
長い目で見たら、死刑は廃止すべき制度なのかもしれない、と。

目には目を、歯には歯を。それはとても気持ちを慰めてくれる考え方だけど、それでいいのか?と、今の私は考えることもできる。どんな理由があれど同じことをしたら、同じ穴の狢になってしまうのかなと。
たとえば、万が一私が遺族の立場になったり、もしくは加害者の家族になったりということが、起こらないとも限らない。そんな時でも、それはしてはいけないことだと、思う人間でありたいものです。

死刑廃止についてのアンケートを取ると、まだまだ賛成派は少ないのだとか。
私も賛成派かと言われると、うーんと思いますけどね。

それから、現在も秋好氏は控訴中なのだとか。
裁判の長さというものも、問題ですよねぇ……。これはほんとにどうにかならないものか。


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