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「ゆりかごで眠れ」垣根涼介
2007年04月19日(木)
コロンビアで生まれ育ち、マフィアのボスとなった、日系二世のリキ・小林・ガルシア。
日本の警察に捕まった、配下の殺し屋・パパリトを救出するため、リキは日本へやってきた。それは、養い子であるカーサの将来を考えてのこともあった。浮浪児だったカーサ、自分しか頼れるもののないカーサは、リキにとって大事な存在となっていた。
一方、薬中毒となっている刑事の武田は、殺人事件の容疑者として捕まえた男の背後に、コロンビアマフィアの存在を嗅ぎ取る。
そして、そんな武田と一時つきあっていた妙子は、警察を辞めたばかり。新宿を歩いている時に、小さな女の子と出会うのだが…。

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マフィアのボスであるリキが、とてもかっこよく描かれてます。
スマートで、冷酷だが部下の信頼を裏切ることは決してない。
そんな彼がどうしてマフィアのボスになっていったのか、その過去もよく描かれていて、ベロニカとのエピソードもおもしろかった。「憎しみはね、檻だよ。」という言葉が泣かせます。
そして、浮浪児だったカーサとの交流。カーサもかわいくて、彼女の不安定さなんかもすごくよかったです。

終盤までは、すごくおもしろかったんですよ。
でも、終わり方にがっかりしました。
えー、じゃあ、リキ以外の登場人物はなんのために出てきたの?と思ってしまって。
普通の人生だったら、出会った人物全員に意味があって、未来の展開が決まっていく、なんてことはありませんよ。でも、小説はそうじゃないでしょ? こういう人がいた方がおもしろいからとか、ただ単にそういう関係を描きたかっただけということはあるとは思うけど、私の思う物語の理想としては、登場人物の存在や行動によって、結末になんらかの影響があってほしいんですよ。
そういうのが納得いかなくて、えーこんな終わり方?と思ってしまいました。
もやもやが残ってしまて、残念です。それまでがおもしろかっただけにね。
★★★☆


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