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「みんな元気。」舞城王太郎
2005年08月20日(土)
夢っていうのは不条理ですよね。自分の不安や期待や予感、考えたことがあっという間に整合性なんて吹っ飛ばして、目の前で実現していく。夢の中の高揚感というのはその中でしか効かない魔法みたいなもので、すごくおもしろい夢だったと思っても、それを文章にした途端に、つまらないものになってしまうし、「夢のような世界」を文章で創ることも、実はすごく難しい。
舞城王太郎の世界は、まさに夢のような世界。お伽噺のようなとか、夢のある、という意味ではなくて、実際に私たちが夜みる夢に近いと思う。わけがわからないのだけど、身体が浮遊しているような妙なスピード感があって、おもしろいんだかおもしろくないんだかわからない感じ。
表題作の「みんな元気。」は、とある家族のお話。4人兄弟の一番末の女の子が、他の家の男の子と取り替えられてしまうというお話。なんだか泣けます。でもよくわからない…。

5編が収録された短編集だけど、他のもよくわからない…。
「我が家のトトロ」は、珍しくあまりスプラッタじゃないお話。なんかほのぼのしてました。「復しゅうノート」いいですね。
この1編には小説家が出てくるのですが、彼は「面白い小説」というのを書きたい、それは「読むのがやめられない小説ですよ。とにかく最後まで読ませられちゃう小説。(中略)とにかく何かに引っ張られて最後まで読めるやつです」と言っている。これは作者の気持ちも入ってるのかなーと。
★★


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