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「オルタード・カーボン」リチャード・モーガン 2005年08月18日(木) 二十七世紀の未来、人間は精神をデジタル化し、肉体(スリーヴ)を乗り換えることができるようになっていた。首の後ろに埋め込まれたスタックが破壊されなければ、何度でも生き返ることができる。スリーヴを確保できる金持ちは何百年も生き、犯罪者は精神を保管され、釈放された時には違う人間のスリーヴをまとって外に出ることになる。元エンヴォイ(特命外交部隊)のタケシ・コヴァッチは、地球にデジタル移送され、ローレンス・バンクロフトという大富豪の依頼を受ける。その内容とは、自分を殺した犯人を捜して欲しい、というもの…。 こちらで大絶賛されてまして、図書館で見つけたので読んでみました。 なるほど、設定は非常にSFでありながら、ストーリーはミステリであり、ハードボイルドでした。 設定がとても興味深く、死なないゆえの拷問の繰り返しであるとか、カトリックは再生を拒否するとか、老いることは疲れるから、よっぽどの人間じゃないと繰り返そうと思わないとか、姿は同じで違う心を持つ人間、心は同じで姿が違う人間、記憶を失った人間の違いなど…がおもしろかったです。 だんだん解けていく謎や、終盤の盛り上がりなどもうまいと思います。 …ただ、私は普段ハードボイルドを読み慣れていないので、読みづらかったですね。 上下巻とヴォリュームもたっぷりで、非常に読み応えがありました。 |