日々是修行也
BBS









登場する人物・団体・店名等はすべて架空のもので、仮に存在していたとしても単なる偶然です。 また、暴力・犯罪・性的描写も個人の思い込みによる勝手な想像です。

2006年01月23日(月) 閑話休題 (ひと休み、、)

『世界を変えるお金の使い方』という本があるが、それを読んだ知人が得意げに語ってくれた・・・

<ブランドが地球を救う可能性がある”極端”な例>

「エルメスのケリーバッグを50万円出して手に入れた人は、そのバッグを修理しながら20年間大事に使うだろう。場合によっては、母のケリーバッグが娘に受け継がれることもあるかもしれない。50万円を20年で割ると1年当たり2万5千円になる。毎年、2万5千円でバッグを1個買い、それを20年間続けても、ケリーバッグを1個買っても出費は同じ50万円である。ここで問題となるのは、どちらが資源を大量に使うかである。バッグを売る企業の側から見ても、1個の高価なバッグで目標とした利益を上げることができれば、わざわざ20個のバッグを作って薄利多売の方針をとる必要はない。この場合、付加価値の大きい1個のバッグは、買い手だけでなく売り手も満足させるのである。ブランドはぜいたく品、節約の反対、ムダなもの、とは限らない」(本文より、高岡美佳)



得意げに話す知人の目はキラキラ輝いていたけど、、、この話を鵜呑みにすること自体が相手の術中にハマッている


100万円ポンと払ってバッグを購入するような客層は、同じようなバッグを幾つも所有していて年に数回の利用、あるいは一度も使うことなくワードローブに眠っている場合がほとんどだ。

また、低所得で2万5千円のバッグを購入するのが”やっと”の人は、なけなしのお金をはたいて購入したそのバッグを20年間”毎日”大切に使うだろう。


1つのバッグを大切に使う事と、バッグの値段はまったく別次元の話だ。


あ、、だから”極端”と書ているのか。(笑

■ 極端=>甚だしく一方に偏っていること。 常識から非常に外れていること。また、そのさま。” つまり、風が吹いたら桶屋が儲かるだな、、(-。-)y-゜゜゜


さらに追い込みをかけさせて貰うと〜(笑


そもそも、世界最大のブランドグループ・LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)が販売している商品の仕入れ原価は販売価格の20〜30%だ


つまり10万円のバッグなら製造原価は2〜3万円。 実際、社員向けセールでは店頭値札の3分の1とか4分の1ぐらいで購入できる。


「そんな仕入れ原価知ったらさぁ〜、とてもじゃないけど定価でなんて買えるわけないよ〜〜っ」とは知人のLVMH社員


「タグ・ホイヤーもウチで扱ってるブランドなんだけど、その時計(俺のしているヤツ)なら2万円ぐらいで買えるよ、、笑。今度買い換えるときは一声かけてね、」


「・・・・、い〜〜の!! これはタイで買った記念の時計で、10万円ぐらいの想い出が詰込まれているんだから〜〜、、(~_~;)」




しかし革製カバンに100万円以上もの値段が付くこと自体が異常だろ・・・。 2万5千円のカバンだって造りがしっかりしていて大切にメンテすれば20年ぐらい平気で使える。


「あっ、アレ100万円以上もするケリーバッグよ。凄いわね〜」と周囲からその値段を認知してもらう事で自分の価値が上がると信じている”中身の無いお金持ち御用達”のバッグだろ。



このブランド・イメージってある意味ライブドアの粉飾決済と似ているのかも知れないな、、、







ps:しかし、こんな風にすぐ感化される知人は・・・マルチ商法のような詐欺商法に遭いやすいと言えるだろう。大丈夫か?社長! (~_~;)


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