2005年01月18日(火) 06年の紅白はちあきなおみが復帰したら見る
紅白を最近とんと見ていませんが05年の紅白はどうだったんでしょうか わたしは紅白見ずにヒョードル様の秒殺劇にスキトキメキトキスでしたが ヒョードル様が紅白に出場すればいいのに!
歌番組は結構好きで見るほうだったのですが年とともにあまり見なくなりました。 時間がなくなったというのもあるかと思いますが、ライブを見に行くようになっちゃったからかもなーと思います。 演奏はライブのほうがいいですしね。 わたしの大好きなmogwaiとかmarz voltaとか、ライブ映像見るとたしかにかっちょいいんですけどやっぱりライブにはかなわない。 最近行ってないけど、bloodthisty butchersもライブでないとなあ。 なんかこう迫ってくる感じが目減りするんですよね、映像になっちゃうと。 舞台のお芝居とある意味似てる気がします。 舞台も俳優さんから何か伝わってきますよね、ああいう感触のあるなしっていうのは大きいと思う。 で、見なくなっていったのですが、こないだふと、もしかして見なくなったのはライブか否かというより、単純に歌い手の力量の問題かなあとか思いました。 NHK-BSで再放送してた「歌伝説 ちあきなおみの世界」 を見て思ったんですけど。
ちあきなおみってほんとに歌がうまいのです。 もうすごいの。 音楽好きの音痴なので技術的なことはよくわかりませんが、とにかくすごいんですよ。 歌がちゃんと歌なの。 ただ音おっかけてるとかいうんじゃなくて、歌なんですよ。 情感とか情緒とか物語性とかそーゆーのがすごいこもってるの。 全然ジャンルは違うけど、ビョークが歌謡曲のフォーマットで歌ってるような感じつーか。 ビョークはまあ声のバーリトゥードみたいなもんだし、あの人の場合まず自分を表現する!みたいなのが根底にあるので単純比較はできませんけども、 その人が歌うと他の人と全然違う歌になる、みたいな意味では似てるかも、と。 美空ひばりのようなうまさとも違うんだよなあ。 ひばりの場合は何を歌ってもひばり節になる、という個性があるわけだけど、なんだろ、うーん、ちあきなおみの場合何でも歌えて(ファドまで歌ってるとは知りませんでした)、 で、何を歌っても歌が歌になるんですよ。ちあき節みたいなのもあるといえばあるんだろうけど、どっちかというと、あのー、陳腐な言い方ですが歌に命が吹き込まれるような感じ。 うまくってもなーんにもココロに響かない人もいるわけですが、ちあきなおみの場合はなんかもうどれもこれもすごいです。 「朝日のあたる家」とか「ねえあんた」とか、ちびっちゃいそうになるくらいすごいの。 で、まあ、ご存知の方も多いかと思いますが、このBSの番組の中で流れた伝説のアレがモーほんとにすごくてですね!
伝説のアレとゆーのは「夜へ急ぐ人」です。 1977年の曲です。 ちあきなおみはこの年の紅白でこの曲を歌ったのですが、そのパフォーマンスがもーすごいのなんの。 紅白のあのなんとなーしユルい雰囲気の対極です。 黒ずくめで髪ぐおんぐおん振り乱して目を剥いて半ばいやほとんどイッちゃった目線をカメラに向けて地の底から来たかのよーな声で手招きしながら「おいで、おいで」と手招きをするのです。 PJ Harveyも裸足で逃げ出すよーな。 すごかとです。 なんかもうこわいものにとりつかれてるみたいなの。狂ってるの。 でもちゃんと終わるの。 歌だからちゃんと歌が終われば終わるの。 でも見てる側は終われないの。 こっちがとりつかれたよーになってしまうの。 なんなんだろうなあ、ほんとうにすごいですよ。
何がすごいかって、もちろんパフォーマンスもすごいんですが、これだけわたしがすげーすげー言ってるのがライブではなく映像に対してだということで。 ライブでなくても十分すごさが伝わるということを考えると、結局は演奏または歌う側の力量というか、そういうものがすべてなのかもなあ、と思うわけです。 曲だけじゃダメだし、詞だけでもダメだし、技術だけでもダメで、表現欲求だけでも多分厳しい。 そう考えるとちあきなおみは偉大だなあ、と思った次第。
ちあきなおみは芸能活動はもうしないつもりのようですが、もし本人気が向いたらばぜひ歌っていただきたいものです。 NHKさん別にグループ魂とかどうでもいいですから(見ようと思えばライブ見られるんで)、こういう人の歌をもっと聞かせてくださいまし。 つか、どーでもいい曲やるくらいならこういうアーカイブでいいよもう… 武蔵vsボブサップのしょうもない試合見るくらいなら藤田vsヒョードル様のアーカイブ見たほうがいいよ…
最後にボケずにはいられないのはひさしぶりに素で書いているからです なんかこっぱずかしいわ |
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