井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2004年10月26日(火) 「基本」についてそのに

(前回のあらすじ)
昔のビデオを見返していたらマグナム人生相談のCMが出てきてちょっとうれしい井ノ本であった。

で、まあ、いわゆるコンサバな色のメーキャップとは無縁な人生なんですが、
考えてみるとそれは逆で、
実はあんまり店頭でコンサバな色を勧められたこと自体ないなあ、と。
(別にアバンギャルドなメーカーでしか買わないわけではありません。むしろどこのメーカーもほとんどがコンサバだと思う)
何度か通って好みとかを把握されているのならまだしも、
初めて行ったカウンターとかでもあまりコンサバなのは勧められない。
おかしいなあ初心者つうか一見にはとりあえず無難なのを勧めるのがセオリーでは
と思っていたときにふとこの前カウンターであったことを思い出しました。

まずそのいち。
そこのカウンターではもう相当いろいろ買っていて、好みがもうほぼ把握されています。
人気のある限定色とか、入荷前にこっそり好きそうな色だと思ったとかいって取り置き扱いにされていたりします。
そこでふと
あのーわたし口紅って普段あまり使わない(ほとんどの場合リップグロスで済ませる)んですけどたまにはいいかナーと思って1本買おうと思うのですが何色がいいかわからないんで見繕ってくれませんか
と言ったら美容部員さんたちが
さざなみのように退いていくではないですか
えっなんでどうしてなにがいけないの
と思ってたら一番えらい美容部員さんが
「す、すみません、まさか井ノ本(仮名)さんが「色がわからない」と仰るとは思わず…」
と。
まああれだ、つまりは一通りいろんなものを試してきたとみなされてたわけです。
ひととおり通過してきて取捨選択してるのだろうと。
ところがどっこい話は逆です。
実はよくわかんないから手を出してないだけなんですよーん。
でもそうは見られない。

そのに。
初めてのカウンターでとあるブランドのベージュのアイシャドウを1つ指名買い(試しもせず指定して買う)しました。
美容部員さんが営業トークを始めます。
このブランドの中で他にお持ちのものはないですか?
えーとこの紫とこの緑とあと白とえーと
美容部員さんがにっこり笑って
「メイクお上手なんですね!」
えっよく意味が分かりません
「紫とか緑とかって上級者の色ですよー」
いやその上級者って
「難しい色も使いこなせる方ですね」
…。

そうかそういうことか
わたしはただ見て分かりやすい色だから緑とか紫とか使っているんだけど世の中はそうじゃないんだ…
そういえばこないだ某ブランドで「その人気色ってやつに興味があるんですけど」と言ったらびっくりされたなあ…
きっとコンサバとか万人受けする色ってやつに興味がないかまたはそういうのはすでに通過して飽き足らなくて難しい色に手を出していると思われてるんだ…
違うんだけどなあ
どっちかつうとわからないしできないからそっちに流れたんだけどナー
おかしいナー
ナナナー


なんか方程式は解けるけど足し算が出来ないとかそういう気分です

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