2003年11月01日(土) 資生堂の良心がなくなったら泣く
なかんずく!井ノ本です。 もうすぐモグワイ来日公演ですワーイ いけるかな…
そろそろなくなるなーと思い資生堂のお店に買いに行きました。 インウイのザ・ルミナシティ。 ハイライトとして使うものです。 これに限らずインウイは名品ぞろいです。 ここの眉墨をかれこれ5年かそれ以上使い続けています(リフィルを買って)。 天才メーキャップアーティスト、故・ケヴィン・オークウィンが手がけた傑作シリーズ。 渋くいい仕事をしてくれる粒ぞろい。 いくらほめてもほめたりない。 資生堂嫌い(あっ言っちゃった)のわたしがめずらしくリピート買いしています。
しかしお店で聞いたのはあまりにせつない一言。 インウイは取り寄せ扱いになりつつある…! 取り寄せになると廃盤が近い… マジですかほんとですかマジですか 涙にくれるわたくし。
いや知ってはいたんですインウイはきっと淘汰されていくであろうことは。 ケヴィンとの契約もとうに切れケヴィン自身も鬼籍に入ったいまとなっては新作の出ないブランドをあのスクラップアンドビルダー資生堂が残すわけはなく。 でもどっかで信じてたんだよな! だってケヴィンが去ったのも相当前の話だもの。 あえて残してくれてるんだと思ってた。 それこそ資生堂の良心として。 よいものは残すというか。 値段は高いんだけど。
でもついに出てしまったんですよ…あれは去年だったか。 その名もインウイ・アイディー。 ディック・ページがクリエイトするインウイの精神を受け継いだメークアップアイテム。 いやいいんですアイディーも悪くないんです。 アイシャドウとかインウイの路線を引き継いでいていいんです。 パッケージもインウイを踏襲した渋い赤だし。 でもでもでもー なにかがちがうー なにかがたりないー ディック・ページの色にはときめきがないのだー もうほんと趣味の問題ですがディック・ページの色だしは日本人に過度に配慮している気がする。 日本人の黄みのある肌に合いそうな色が多い。 それはそれでいいんですけどえっとねー ケヴィンの色だしはぱっと見びっくりするような奇抜な色だったんです。 でも使ってみるときれい、ほんとにきれい。 へえーって唸らされる化粧品なんてなかなかなかった。 なんていうのかなーケヴィンはメークにほんとに力を注いでいたのです。 通り一遍のメークじゃなくてなんというか化粧でこんなに人は変わるのか!という驚きとかおもしろさとか。 メークってすごいなおもしろいなあというわくわくするような感じがあったんです。 昔のレシェンテのジェニー・シミズのような驚きとか。
別にケヴィンを真似ろといいたいわけではなく。 ディック・ページにはディック・ページのよさがあるので。 でもうーんやっぱりインウイは資生堂の良心として残してほしい。 化粧品メーカーとしての使命つうたら言いすぎですけどなんていうかそういうお化粧のわくわく感を与えるものはちゃんと作り続けてほしい。 実際いまでもインウイは新作もないのにCMもないのに売れてるんだからさー お願いしますほんとにーとお客様相談室にメールしちゃいましたよ。
資生堂はインウイとかディグニータとか優れたものを出す力があるのになんですぐ廃盤にしたり撤退したりしちゃうんだろうという腑に落ちなさが昔からあります。FSPも然り。 そういう姿勢が嫌いなんだよなあー いいものをちゃんと育ててやってくださいよお願いしますよ資生堂さん あんなしょーもないモノしか出てこないピ●ヌこそディスコンにしてですねモガガガガ
=========================================================
ケヴィン・オークウィンの著作(ほんとにおもしろいです) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0316287059/ref=sr_aps_eb_/250-4266369-1358615
インウイ・アイディー http://www.inouiid.com/ |
|
| |