2003年06月11日(水) マンガ的��〜少女漫画も好きだった
お元気ですか、井ノ本です。
少女漫画読まないってうっかり(6月4日付)で書いてしまいましたが、 あとで考えてみたら読んでました。 ゴメーヌ。 ただイマドキの少女漫画を思い浮かべて読んでないなと思った次第。 「NANA」(著:矢沢あい)も「ハチミツとクローバー」(著:羽海野 チカ)も目は通してるんだけどピンとこない。 とくに「NANA」はなあ… あれ、とちゅうから昼メロみたいになってくんだもんなあ。 売れる理由はわからんでもないけども買ってまで読みたかあない。
わたしが読んでた少女漫画はせいぜい80年代半ばまで。 萩尾望都・竹宮恵子・山岸涼子・三原順・くらもちふさこ・小椋冬美・岩館真理子・吉野朔実・大島弓子・そして心のベストテン第一位内田善美などなどなどなど。 思い返してみると「ときめきトゥナイト」とかぜんぜんダメだった。 内容がぜんぜん違うんだも。 というところで気がついた。 少女漫画って内容でさらにジャンルが細分化されるなあ。
ラブコメ系(ときめきトゥナイトとか) ホラー系(いまだと今市子とかなのかな?昔だと高階良子とか?ポーの一族もそうかな) メルヘン系(綿の国星とか) おしゃれロマンス系(小椋冬美・岩館真理子とか) 大河ドラマ風大仰系(王家の紋章とか、ガラかめとか) 文学系?(三原順・内田善美とか 萩尾望都の中期作品もか) アクション系(スケバン刑事(←これれっきとした少女漫画です)とかブルー・ソネットとか)
ちょっと荒い分類ですんません、次のミーティングまでにはもっとツメときますんで。 そんなたたき台じゃないんだから。 一部タイトルのみ表記になっててスンマソ。おいおい語っていくだす。
少年漫画だと冒険か謎解きか格闘かスポーツかっていう扱うものの違いは多少あるかもしんないけどまあ内容自体のセオリーみたいのはけっこうどれも似てはいる。 でも少女漫画だと別れるなあ、と。 これでいうと文学系とアクション系と大仰系が好きだったかなー。 まあ好みはともかくとして。
マンガ読んで最初に「うわあすごいなあ」と思ったのは三原順の「はみだしっ子」。 読んだことがない方は性別関係なく一度読まれることを激しく推奨します。 どうすごいかというとストーリーの緻密さ。 話ひとつひとつがある程度独立しているのでばらばらに読んでもいいんですが、 それらのエピソードが複雑に(ほんとうに複雑に)絡み合っていて、 最後に「ああこういうことだったんだ」とわかるある種のカタルシス。 ミステリではなく人物の描写と物語で読ませる。 もちろん必殺技とか武者修行とかもない。 子供心にびっくりした覚えがあります。 子供なんでわからなくて何度も読み返しました。 いまだにわかるようなわからんようなところもあります。 なので単行本はぼろくなってしまい文庫に買い換えました。
あと、万人向けではないけど「星の時計のLiddell」「草迷宮・草空間」(いずれも内田善美。本人絶筆・絶版につき現在入手困難)もほんとにすごかった。 これはもう完全に文学。極度に抽象的な内容をほんの一部だけマンガ的(マンガだし)にしつつ多くを抽象的なまま進めていくというなんというかとんでもない作家。 このひとについて語るとほんとに何日もかかるのでニュアンスでよろしく哀愁。
なんといえばいいのか、昔の少女漫画にはそういうふれはばのデカさがあったような気がする。 それこそ食パンくわえて「遅刻、遅刻」と登校道を走っていたら角でぶつかったアイツと偶然のファーストキス?しかもアイツは転校生かつ遥か昔にひっこしていったきりの幼馴染!?とかいうガチンコのラブコメと小難しい議論が飛び交うような難解なのと。 べつに少年が単純な生き物だとは思わないんですが、ことマンガ雑誌に限って見ると、20年くらい前(になっちゃうのか!すごいな)は少年漫画と少女漫画にはえらい違いがあったなーと思う次第。
だがしかし今となっては少女漫画がどんどこ少年漫画化してる気がせんでもない。 少女漫画誌に載ってたわけじゃないけど「ハッピー・マニア」(安野モヨコ)みたいな、恋愛ターミネーター的なマンガが増えたと思われます。 恋愛ファシズム。 べつにそれでもいいんだけど、その「恋愛」ってとこを「強さ」に置き換えるとほんとに少年漫画のセオリーに近くなる。 もうそれこそ昔の少女漫画みたいに「憧れの●●クン」って感じじゃないもんなあ。 「イイ男ゲットするためならなんでもするぜゴルァ!」って感じ。 山にこもってタイガーショットを身につけた日向くん@キャプ翼となにが違うのでしょう。 いや違いますまい。 だったら少年漫画のパチもんと化した少女漫画よか少年漫画のほうがいいような気すらしてしまふ。 というわけで最近は少年漫画派。
しかし、女子がどんどこ男子化してるって仮説も捨てがたいなあ。 もっと考えてまたこのへんの話は書いてみたいです。
ちなみに、「はみだしっ子」の次に「なんじゃこりゃあ!」と思ったのは原作版「デビルマン」でした。 当時まだヒトケタ年齢のコドモにはあれはキツかった。 THE・衝撃。
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三原順メモリアル http://tateno.pos.to/mihara/
内田善美 復刊特集ページ http://www.fukkan.com/group/?no=22 |
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