言の葉
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それから半年ほどたったある冬の日 ボクは初めて彼女と二人で 町中に遊びにでかけた
コトのきっかけは 彼女からの一言だった 「ねえ、今週の日曜日って忙しい?」 忙しいはずもない 彼女の誘いを断るわけもない ボクは昔からそうだったんだ
彼女は街のデパートで開催されている 人形展が見たいって言う もちろん異存などなく すぐに賛成したいボクだったけど なんとなく心の底を見透かされるのがイヤで さりげなさを装いながら 彼女の提案に賛同したんだ
駅を待ち合わせをすると 彼女はいつも学校に着てくる 明るいグレイのコートを着ていた 当時の学生で こんな素敵な感じの色のコートを着ている子は ほとんどいなくて ボクはそのセンスにもいつもやられていたんだけど
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二人で歩きながら話すっていうのは 実は初めてだったんだ
学校の教室 夜の長電話 ともにごく限られた そして閉鎖された空間
この日はじめて ボクたちの関係に 新たな外気が繋がったのを感じたんだ
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