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言の葉
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2003年10月07日(火) はーでーずないと-2


飛行機の中でまんじりともせずに過ごした
11時間
最高気温25度の国から
最高気温9度の国へ

大学4年生の夏に5週間ほど過ごしたドイツ
その中でもとりわけ経済の中心も目されていたこの都市を訪れたのは
今回が実は初めてだった

生まれて初めての海外旅行先がドイツだったボクにとって
見るもの聞くもの全てが新鮮で
そして街というものを初めて意識した場所でもあった

日本に住んでいると
街というものを意識することは
すごくまれだと思う
どこまでもつづく家並み
その家並みがとぎれても
視界のどこかに人の住む建物が入り込む

ドイツのアウトバーンをブレーメンからハイデルベルクまで縦断しまた
ブレーメンから当時の東ドイツ領を西ベルリンまで横断した時
小さな街をすぎると目の前に広がる光景は
自然か畑か牧場だけだった

人里離れた場所でポツリとある民家など
ほとんど見かけることはなかった

日本と
そしてアジアとの違いを強烈に意識した瞬間
それは欧州の個人主義とアジアの迎合主義の違いを
本質的に理解した瞬間だったのかもしれない

なんか話が過去にとんでしまったけど

日本を発ったのが6日
ここについたのも同じ6日
何度体験しても今ひとつなれない時間と距離のおりなす
コンフュージョン

ホテルにチェックインしたボクは
さっそく食べ物を買うために外出した




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夜の八時をすぎると
ほとんどの店はクローズされており
開いているのはバーかレストランのたぐい
いかにも常連が集う感じのバーにも
予約が必要なレストランにも入るきもせず

ボクは唯一親しみを感じたハンバーガー店にむかった

こんな瞬間が一番好きじゃないんだけどさ
一人っていうのはこういうもんなんだって
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