言の葉
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なにげなく時間つぶしに眺めていた テレビ画面の向こうで聞いたのが 「魂の伴侶」という言葉だった その言葉が耳に響いた瞬間 自分を言い当てられたような気がして 妙に恥ずかしくなってしまった
あの日 初めて夜をともにした彼女はいった 「私たち、いつまで続くのかな?」 まるで別れを前提としたかのような そのセリフの裏側に潜む不安が手にとるようにわかった 二人のおかれた状況を考えるのなら それもまたわからないでも無かった
「死が二人を分かつまで」 そう答えた 決してウソでもなんでもなく そうありたいという自分の気持ちを 正直に言葉にしたまで なせるなら死ぬまでつきあっていきたい 本気でそう考えていた
別れは望むと望まざるとに関わらず 二人を突然飲み込む
欲しいのはいつも 魂の伴侶 それ以外はいらない
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