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言の葉
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2003年02月08日(土) 別れの瞬間-1

 
その時ボクは心の中で
(もうだめだ、別れるしかないよね)
とつぶやいていた
彼女からしたら
もちろん突然のことだっただろうけど

そもそものなれそめは
「雨」だった
そのころ日々に鬱屈していたボクは
なけなしのお金から
自分へのご褒美として
喫茶店へ行くことを日課としていたんだ

彼女はそこにいたウェイトレスさん
人なつっこい感じの女性だった
ボクが話をするのはいつもそこのママさんで
アルバイトの彼女とは
一言、二言言葉をかわすだけの関係だったんだ

ある雨の日
それまではいい天気だったのに
夕方から小雨が降り出した
「あー、雨が降ってる
 今日は傘もってこなかったのにな」
彼女はつぶやいた
ボクも傘はもってなかったけど
その喫茶店からボクのアパートまでは
走れば1分もかからない距離
「帰りももし雨だったら
 送っていってあげるよ」
3歳年上の彼女にさりげなくいったんだ



その時電話番号を教えたのが始まりだったんだよね


 


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